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「突然死は突然でない」?——6000体の遺体を解剖してきた法医学者が語る「突然死した人の体内で起きていたこと」

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「特に変わりなかったはずなのに……」。誰もが驚く突然死、兆候はあるのでしょうか?(写真:siro46 / PIXTA)
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「そんなことある? いくらなんでも、周りがおかしいと思って病院に連れていくでしょう」と思われるかもしれませんね。しかし、毎日顔を合わせている家族ほど、案外、体型の変化に気づかないものです。

たとえば、100日で2キロ体重が増えた場合、10日で200グラム、1日あたり20グラムの増加です。気づかなくて当然です。ひさしぶりに会った友達から「ちょっと太ったんじゃない?」と言われて、初めて自分の体重増加に気づいた経験がある人もいるのではないでしょうか。

生活習慣病や良性腫瘍も同じです。毎日みているものは変化に気づきにくい。そのことはこの機会にぜひ知っておいてください。

突然死をできるだけ防ぐ「ある方法」

では、生活習慣病にせよ、良性腫瘍にせよ、突然死しないためにはどうすればいいのでしょうか。

正解は、定期的な健康診断の受診によって生活習慣病のリスクを把握し、必要であれば適切な治療を受けることです。「なんだ、そんなことか」と思いますか? でも、日々の生活や仕事に追われていると、この当たり前を実行するのが意外と難しいのです。

先にも述べたとおり、多くの人は自分の体調の変化には鈍感です。また、人は自分の老化にはなかなか気づくことができません。

仮に老化に伴って目がみえにくい、素早い行動ができないといった自覚症状があったとしても、現実を認めたくないばかりに若いときと同じ感覚で行動してしまい、それが原因で事故や突然死につながることもあります。

しかし、私たちの身体は年々、確実に老化していきます。自分の身体の中のことは、自分が一番知らないものなのです。健康診断ならば客観的に自分の体内の状態を把握できます。1年に1回は健康診断や人間ドックを受けましょう。

日本では幸い、多くの職場で健康診断が実施されますし、国民健康保険に加入している人には健康診断の受診を促すお知らせが届きます。1年単位での比較対象を持つためにも、健康診断を定期的に受けることをおすすめします。

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