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「喜び」も「悲しみ」も、どんな感情も良いものでも悪いものでもなく、それぞれが果たしている役割がある

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頭を抱えて悩む女性
怒りや悲しみなどのネガティブな感情も、実は私たちの役に立っています(写真:Ushico/PIXTA)
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重要なのは次の点だ。良い感じも嫌な感じも健全な感情生活の一部であることを理解すれば、嫌な感じをパニックに陥って振り払おうとする代わりに、敬意をもって受け入れることができるようになる。

しかし、感情については、誰もが自分の人生経験から知っている問題があることは言うまでもない。すなわち、感情は扱いにくいのだ。

ネガティブな感情は機能性と適応力を持っているが、扱いが難しい面もある。有害なポジティブ志向が過剰に修正しようとする問題は、実は妥当なものだ。悲しみや不安をまったく感じなければ、健康的な生活を送る弊害となるように、これらの感情を経験しすぎれば、深刻な悪影響が生じかねない。

これが意味するのは、多くの人にとって、鬱病や全般性不安障害といった気分障害である。しかし、こうした病状に苦しんでいない人であっても、感情をうまく調整できないと、感情によって惑わされ、傷つけられ、惨めになり、自分が切望するものから切り離されてしまう可能性がある。

感情は身体にも影響を与える

感情の統制がきかない状態があまりにも長く続くと、結果として、1日が悪いものになるだけではすまなくなる。

われわれの感情生活は細胞にまで及んでいる。ネガティブな感情によって引き起こされる生理的変化に長期にわたって耐えつづけると、身体に損傷が及び、それが多くの病気を引き起こすことになる――インフルエンザや風邪にかかりやすくなったり、心血管疾患やある種のがんといった深刻な病気のリスクが高まったりするのだ。

そして、感情をうまくコントロールできないことの悪影響は、こうした深刻な生物学的帰結をはるかに超えることがわかっている。

(翻訳:鬼澤忍)

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