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スポーツのテレビ観戦は有料配信が基本になるのか。今年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は地上波で放送されず、米動画配信サービス大手のNetflix(ネットフリックス)による独占配信となった。
6月にはサッカーのワールドカップ(W杯)が始まる。国民の関心事を今後はどこで、どのように見ればいいのだろうか。
3年の間に5倍にまで膨れ上がった放映権料
前回のWBC(2023年)は地上波で見ることができた。だが今回はサブスクリプション(定額料金)のネットフリックスの独占配信だった。背景には放映権料の高騰がある。
今回のWBCで、ネットフリックスは配信権獲得のために、大会を主催するWBCI(MLBとMLB選手会が設立した大会組織)に約150億円を投じたとも報じられる。
前回大会で日本のテレビ局が払った放映権料は合計約30億円ともいわれ、わずか3年の間に5倍にまで膨れ上がった。
その巨額な放映権料に、地上波を担う日本のテレビ局はついていけなかったのだ。
ネットフリックスから中継制作を受託した日本テレビの福田博之社長も「地上波中継がかなわなかったことは大変残念」などと3月の定例会見で述べた。
今年のサッカー北中米W杯はスポーツ動画配信サービスのDAZN(ダゾーン)が全試合を配信。日本代表戦はNHK、日本テレビ、フジテレビの3局が放送する見通しのため、日本戦については地上波で無料で見られるようだ。
一方でサッカーW杯の国内向け放映権料は、前回カタール大会(22年)が約200億円、今大会は約350億円ともいわれる。
カタール大会ではNHKと民放各局が結成したジャパンコンソーシアム(JC)としての交渉が頓挫し3局が個別で放送した一方、インターネットテレビ局ABEMAが全試合を無料配信して話題をさらった。
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【「競技の普及」と「資金確保」のバランス】

