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「カズ、中田英寿、本田圭佑は知っているが…」、なぜ今のサッカー代表選手はピンとこない? サブスク時代のジレンマ

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サッカー日本代表の選手たち
2026年3月31日、イングランドとの試合に臨むサッカー日本代表の選手たち(写真:徳原隆元/アフロ)
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たしかに地上波放送の影響力はまだまだ根強く残っている。砂川さんはこう言う。

「代表戦をのぞいて地上波で見る機会が少ないバスケットボールやバレーボールは、プロレベルでは必ずしもメジャー競技にはなっていません。

やはり地上波で見せないことには大きく普及していかないという現状があるんです。

たしかに若者はテレビを見ておらず、『若者たちにとってサブスクは当たり前』という事実もありますが、親の世代はまだテレビを見ていますし、家庭の中ではテレビが有力な媒体。親がサブスクで見ていなければ、特に小さな子どもたちはその競技を見ない」

地上波の影響力を示す、その最たるものが高校野球だと、砂川さんは続ける。

「少年野球チームが全国的に減ってきてはいても、高校野球の全国大会を春と夏に公共放送が丸一日使ってぶち抜きで放送している。

その効果は計り知れないはずです。斎藤佑樹さんの『ハンカチ王子』といったフィーバーは、サブスクのみの配信だと起こらなかったでしょう」

サブスクに移行しつつあるプロ野球

ただプロ野球に関しては、かつては毎日のように放送されていた地上波での巨人戦がほぼなくなったことに象徴されるように、地DAZNやパ・リーグTVといったサブスクに移行しつつある。

スポーツイベントと放映権料高騰をめぐる押し引きは当面続きそうだが、世界最大規模のスポーツイベントである五輪はどうなるのか。

五輪の放映権料の高騰はすさまじく、22年の北京冬季五輪と24年のパリ夏季五輪は合計440億円(国内向け)。30年のフランスアルプス冬季五輪と32年のブリスベン夏季五輪は、合計500億円だ(同)。

「五輪憲章で競技の普及が掲げられているので、サブスク独占になることはありません。ただJCの中では議論があって、競技の規模によって、特にマイナー競技ではサブスクやインターネット中継だけでもやってくれたほうがありがたいという側面もある。

いずれにせよIOC(国際オリンピック委員会)の考え一つで大きく変わる可能性はありますが……」(砂川さん)

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【サブスクは入る人も多いが、抜ける人も多い】

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