平山さんの話にも出てきた通り、綾瀬の駅前にはタワマン「シティタワー綾瀬(足立区綾瀬3-4-4)」がそびえている。駅からゼロ分の距離だ。これから人の流れも変わっていくのだろうか。街のことを知るにはやはり地元の不動産屋に聞くのが一番だ。
駅近くで綾瀬で長く商売を続けてきた「常磐不動産(足立区綾瀬2-23-10)」が取材に応じてくれた。法人化して約30年、個人事業の時代を含めれば約60年。この街の浮き沈みを見てきた不動産屋だ。
人口が増えて、家賃相場は上昇
常磐不動産代表の宮田正浩さんが次のように説明する。
「綾瀬駅のひとつ先には北綾瀬駅があります。この駅自体は1979年に開業しているのですが、3両編成の電車が綾瀬と北綾瀬の間を折り返すだけだったんです。2019年に10両編成の直通運転が始まるまでは、実質的に綾瀬は始発駅だったんです。都心へのアクセスもいいし、通勤に便利な街として認識している人は多いはずです」
一方で、この地域ならではの「不安」を口にする人も少なくないらしい。
「そもそも足立区というだけでマイナスのイメージを持つ人もいます。また、かなり前の話ですけど、この近所で世間を騒がせるような殺人事件が発生したこともあって、部屋を探しに来る人から”治安はどうですか”と聞かれることも多かった。でも、最近はそうした質問自体が減ってきています。実際に住んでいる側からすると、危険を感じるような場所ではなく、あくまで普通の下町という感覚です」(宮田さん)
過去には負のイメージもあったことから、近隣に比べて家賃は抑えめだった。ところが、それも少しずつ変わってきている。
「綾瀬の家賃相場は、シングルタイプで7万〜8万円台から、2DKで40平方メートル前後のファミリー向け住戸になると10万〜12万円くらいからが目安ですね。かつてはもう少し安かったんですけど、住みやすいこともあって、最近では人口が増えて、家賃も上がり気味です」(宮田さん)



















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