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「路上で名刺交換」「社訓絶叫」…"新入社員研修"の今昔 「eラーニング」や「ゲーミフィケーション」で学ぶ今どきの研修事情

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  • 横山 信弘 アタックス・セールス・アソシエイツ 代表取締役会長
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一見すると昔のスパルタ研修に似ているが、本質はまったく違う。理不尽なノルマを課すのではなく、「チームで協力して未知の課題を乗り越える」という明確な目的がある。心理的安全性を担保したうえで、成長実感を提供する設計だ。

さらに大きなトレンドが「越境学習」である。自社とは異なる環境で実務に挑む研修だ。エンファクトリーが提供する「越境サーキット」や「複業留学」では、3~6カ月かけてベンチャー企業で実務課題に取り組む。日常の延長線上では得られない刺激が、自律的な成長を促す。

ゲーミフィケーションで「学び」が変わる

もうひとつ、令和の研修で革命的な効果を上げているのが「ゲーミフィケーション」だ。学びの仕組みにゲームの要素を取り入れる手法である。

日本マイクロソフトはセキュリティ教育にクイズ形式とチーム対抗戦を導入し、受講者満足度を前年比約40%向上させた。Salesforceのトレーニングプラットフォーム「Trailhead」では、学習を進めると「トレイルバッジ」を獲得できる仕組みを導入している。国内でも大手企業がOJTの進捗をレベル形式で管理し、目標達成を可視化している。

ゲーミフィケーションが優れているのは、単なるごほうびで釣るのではなく、「自分が成長している」という達成感を設計できる点だ。獲得したバッジが社内で称賛されることで承認欲求も満たされる。テーマや難易度を「自分で選べる」設計にすれば、タイパを気にする若手であっても自発的に学び続ける。

路上での名刺交換ノルマから、ゲーミフィケーションと越境学習へ。新入社員研修の変遷は、日本のビジネス社会が「気合と根性」から「対話と共創」へと進化してきた軌跡そのものだ。

令和の新入社員は、打たれ弱くてやる気がないのではない。成長を強く求めている。ただし、理不尽な精神論ではなく、納得しながら、自分のペースで、仲間と一緒に成長したいと願っている。

一方的に教え込むのではなく、共に考え、対話しながら育てる。この「共創」の姿勢こそが、令和の新入社員研修に求められる大きなファクターと言えよう。

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