週刊東洋経済 最新号を読む(5/23号)
東洋経済オンラインとは
キャリア・教育

「作品ごとに毎回"リブート"してる」鈴木亮平の凄まじさ…役によって大変貌しても《"鈴木亮平"が消えない》科学的根拠

11分で読める
  • 宮本 文幸 「見た目」戦略研究家/桜美林大学ビジネスマネジメント学群教授

INDEX

主演の鈴木亮平の「演技力がすごい」と話題になったTBS日曜劇場『リブート』(画像:Netflix Japan公式Xより)

3月29日、TBS日曜劇場『リブート』が最終回を迎えた。巻き込まれた事件によって整形手術で顔を変え、別人として生きる男の物語。視聴率は民放トップを独走し、主演の鈴木亮平は一人二役という難役を務め上げ、視聴者を驚かせた。

しかし、冷静に考えると不思議なことがある。

鈴木亮平という俳優は、役ごとに体重を大きく変え、顔も雰囲気も別人のように変わる。まさに毎回、作品ごとに“リブート”しているのだ。

有名なエピソードだが、TBS日曜劇場『天皇の料理番』(2015年)では20kg減量し、映画『俺物語!!』(同年)では40日間で30kg増量した。

なぜ、毎回別人になるのに、「鈴木亮平」の個性はなくならず、彼についての記憶は人々の中に深く刻み込まれるのか。そして、演じるキャラクターのすべてがきちんと成立するのか。

もちろん、確かな演技力や徹底した役作りへの努力は言わずもがなだが、今回は、これまで検証されてこなかった別のアプローチから、「鈴木亮平」を分析してみたい。

特定の人物にだけ反応する「ニューロン」の存在

まず、「人の記憶に残る」仕組みから解説しよう。

私たちの脳には、顔を認識するための特殊な領域がある。側頭葉の下部にある「紡錘状回顔領域(FFA)」だ。マサチューセッツ工科大学(MIT)のカンウィッシャー教授らが1997年に発表した研究で、この領域が顔認識の中枢であることが明確に示された(※1)。

しかし、顔認識の仕組みはFFAだけではない。さらに深い場所に、驚くべきメカニズムが存在する。

次ページが続きます:
【名前を文字で見るだけでも反応した】

2/6 PAGES
3/6 PAGES
4/6 PAGES
5/6 PAGES
6/6 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象