「作品ごとに毎回"リブート"してる」鈴木亮平の凄まじさ…役によって大変貌しても《"鈴木亮平"が消えない》科学的根拠

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この2段階を設計するための枠組みが、筆者が提唱する「インサイト×アウトサイト思考」だ。

インサイトとは「まだ誰も気づいていない相手の潜在ニーズ」、アウトサイトとは「そのインサイトに応えることを期待させ、相手を惹きつける見た目」のことだ。自分の強みを鏡で見るだけでなく、相手の潜在ニーズという外側の視点から自分を設計する——これがインサイト・アウトサイト思考の核心だ。

具体的な実践ステップは、下表の通りである。

ステップ あなたがやるべきこと 鈴木亮平の場合
① インサイトを掘る 自分の「強みの核」「他者への価値」を言語化する 「役を本気で生きる、嘘のない演技」というプロとしての誠実さを見せる
② モチーフを決める そのインサイトを象徴する「見た目の記号」を1つ選ぶ 役のために外見を極限まで変える「見た目の変容」
③ 一貫させる すべての接点でモチーフを貫き通す 作品ごとに徹底した役作り(外見変化)を実行。例外を作らない
④ 驚かせ続ける 「今回も変わった」という予測誤差を定期的に更新する 体重増減50kgの振れ幅といった驚く変容で毎回期待を超える

「たまにやる」では意味がない

重要なのは「一貫性」だ。鈴木亮平が例外なく体型変化を実行し続けるように、潜在ニーズに応えることは「たまにやる」では意味がない。

驚く変化がありながらも、「あの人はいつもそうしてくれる」という予測可能なパターンが確立されて初めて、そこからの驚きが記憶を強化する燃料になる。

覚えてもらえない人は、変化が足りないのではない。最初の印象が薄すぎて、そもそも海馬にニューロンが作られていないのかもしれない。あるいは、「あの人らしい驚き」のパターンが確立されていないため、たとえ変化しても「単に別人になった」という違和感で終わっているのかもしれない。

相手のインサイトは何か。それにどんなアウトサイトで応えるか。誰かの海馬に「あなたニューロン」を作る戦略を、あなたはすでに持っているだろうか。

【参考文献】
※1 Kanwisher, N., J. McDermott & M. M. Chun (1997) The fusiform face area: A module in human extrastriate cortex specialized for face perception, Journal of Neuroscience, 17(11), 4302-4311.
※2 Quiroga, R. Q., L. Reddy, G. Kreiman, C. Koch & I. Fried (2005) Invariant visual representation by single neurons in the human brain, Nature, 435, 1102-1107.
※3 Bruce, V. & A. Young (1986) Understanding face recognition, British Journal of Psychology, 77(3), 305-327.
宮本 文幸 「見た目」戦略研究家/桜美林大学ビジネスマネジメント学群教授

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みやもと ふみゆき / Fumiyuki Miyamoto

資生堂で33年間、商品マーケティングに従事し、「Ag+」などのヒット商品を開発。2018年より現職。専門はヒトとモノの売れる見た目をつくる「見た目戦略の科学」。著書に『見た目の戦略vol.1:人生を変える30の事実と対策』(Amazon KDP)、『ゼロ・プロモーション・マーケティング』(同友館)など

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