「作品ごとに毎回"リブート"してる」鈴木亮平の凄まじさ…役によって大変貌しても《"鈴木亮平"が消えない》科学的根拠
「おばあさん細胞(grandmother cell)」という神経科学の概念をご存じだろうか。
この言葉が生まれたのは69年のことだ。アメリカの神経科学者、ジェリー・レトヴィンが、学生たちへの講義の中で「もし脳に特定の人物だけに反応するニューロン(神経細胞)があるとしたら?」という思考実験を披露した。
彼は例として「あなたのおばあさんを見たときだけ反応するニューロン」を挙げ、それがそのまま概念の名前になった。
当初は「そんな細胞は存在しない」と否定的に見る研究者も多かった。ところが2005年、カリフォルニア工科大学のクイローガ氏らが、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のフリード教授との共同研究として『Nature』誌に衝撃的な成果を発表した。
てんかん患者の脳に電極を挿入して記録したところ、アメリカの女優である「ハル・ベリーの写真を見たときだけ」「ジェニファー・アニストンの写真を見たときだけ」反応する単一のニューロンが海馬に実際に存在することが確認されたのだ(※2)。
さらに注目すべきは、そのニューロンは写真の角度が変わっても、イラストになっても、名前を文字で見るだけでも反応した。顔の形態そのものではなく、「その人物」というコンセプトに反応していたのだ。
私たちには「鈴木亮平ニューロン」が存在する
さらに、イギリスの心理学者ブルース&ヤング(1986年)の研究では「既知顔(記憶に定着している顔)は、髪型・角度・表情が変わっても瞬時にわかる」ことが示されている。
一度「馴染みの顔」として記憶された人物は、多少の変化では識別能力が落ちないのだ(※3)。
それが、鈴木亮平は「毎回“顔”が違うカメレオン俳優なのに、人々の記憶に残る」理由だ。
2006年に俳優デビューした鈴木は、13年に映画『HK 変態仮面』で強烈な印象を残し、翌年にNHK連続テレビ小説『花子とアン』にてブレイク。
その後もNHK大河ドラマ『西郷どん』やTBS日曜劇場『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』『下剋上球児』など数々の人気作品で主演を務め、国民的俳優となった。視聴者にとってすでに「既知顔」だ。



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら