「作品ごとに毎回"リブート"してる」鈴木亮平の凄まじさ…役によって大変貌しても《"鈴木亮平"が消えない》科学的根拠

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

私たちの海馬には、いわば「鈴木亮平ニューロン」——「おばあさん細胞」ならぬ「鈴木亮平細胞」——が存在し、体型が変わっても、役柄が変わっても、そのニューロンに反応し続ける。

しかも、予想を超えた変化が起きるたびに、そのニューロンへの反応が強化され、記憶がより深く刻まれていく。

前述の体重増減50kgの振れ幅は、忘却を防ぎ記憶を強化する最強の装置だったのだ。

「カメレオン俳優」という印象を決定づけたワケ

「カメレオン俳優」には2種類ある。

いわゆるバイプレイヤーとして活躍する俳優は、作中で市井の人になりすまし、あまりに自然に溶け込んでいるため、一見、誰だかわからないという者がいる。そして彼らの中には「よく作品で見かけるので顔はわかるけど、名前は知らない」という俳優も多々いる。

それだけリアルな演技をしているということであり、自分を出すより「作品を成立させる」ことを優先しているので、それはそれで尊い存在だ。

一方で、鈴木亮平のように「明らかに“鈴木亮平”とわかるのに、まるで別人」というカメレオン俳優もいる。一見矛盾するような特性だが、なぜそれが可能なのか。

ここで重要な知見がある。先ほど紹介したブルース&ヤングの研究では「馴染みの顔の認識能力は驚くほど高い」と同時に、「初対面の顔を認識する能力は想像以上に低い」ことも示されている。

この非対称性が、「カメレオン俳優」を可能にしている。

鈴木亮平という「既知顔」が新しい役柄に登場するとき、視聴者の脳は2つの処理を同時に行う。一方は「これは鈴木亮平だ」という既知顔の認識で、もう一方では「今回はまったく違う人物になっている」という新しい文脈の解釈だ。

この2つが並行することで、「鈴木亮平がまた別の誰かになっている」という独特の感覚が生まれる。

次ページ「あの鈴木亮平が、ここまで変わった」という強烈な変化
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事