筆者は東洋経済オンラインにて、「廃墟モールの経済学」という連載を執筆している。本連載で取り上げた廃墟モールに関して、「でもダイソーはある」「セリアはある」といった反論が寄せられることがある。
確かに筆者が取り上げた廃墟モールに100円ショップが出店しており、そこには人がいるというパターンが散見される。だが、周りは空き区画だらけで閑散としている。
100円ショップは、廃墟モールにおいて最後の砦のように生き延びているケースが多いのだ。
スーパー、ドラッグストアよりも100円ショップが生き残りやすい
筆者は、「空き区画が目立ち、買い物やレジャーを楽しむ人が少なく、モールとしての賑わいが感じられない施設」を廃墟モールとして取り上げている。そして廃墟モールが誕生する主な要因は、以下の7つであると分析している。
①競合施設の存在、②モータリゼーションの進展、③アクセスの悪さ、④動線の設計ミス、⑤施設規模の不適合、⑥運営会社の破綻、⑦核テナントの撤退
このように廃墟化する要因はさまざまだが、大半の廃墟モールにおいて、より広域商圏を持つ競合に客足を奪われたという点は共通している。その結果、商圏が縮まり、スーパー、ドラッグストア、100円ショップといった近隣の人が日常的に利用するテナントしか成立しなくなってしまう。



















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