スーパー、ドラッグストアが撤退しても…閑散とした廃墟モールで「100均だけが生き延びる」納得の理由

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しかし100円ショップでは店長はパートで、社員は複数店舗を担当し、月に1〜2回程度しか店舗を訪れないケースがほとんどだった。パート店長は売れ筋の商品程度しか把握していないことが多かったが、だからといって売り上げが悪いこともなかった。

100円ショップの日々の店舗運営は、ほぼパートだけで問題なく成り立っているのである。

スーパーやドラッグストアと比べて社員が少なくパートが多い

日本の100円ショップ市場をほぼ寡占しているダイソー、セリア、キャンドゥ、ワッツの4社の店舗数、従業員数、臨時雇用者数を見ると、社員の少なさが浮き彫りになる。従業員はいわゆる社員、臨時雇用者はパートやアルバイトを指す。

・ダイソー
店舗数:3893店舗
従業員数:745人
臨時雇用者数:24750人
パート率:約97.1%
(出典:ダイソー公式サイト)
・セリア
店舗数:2072店舗
従業員数:565人
臨時雇用者数:1万2290人
パート率:約95.6%
(出典:セリア2025年3月期有価証券報告書)
・キャンドゥ
店舗数:1340店舗
従業員数:573人
臨時雇用者数:3692人
パート率:約86.6%
(出典:キャンドゥ25年2月期有価証券報告書)
・ワッツ
店舗数:1877店舗
従業員数:418人
臨時雇用者数:2802人
パート率:約87.0%
(出典:ワッツ25年8月期有価証券報告書)

上記に基づいて各社の「1店舗当たりの社員数」を算出すると、ダイソーが約0.19人、セリアが約0.27人、キャンドゥが約0.43人、ワッツが約0.22人となる。

一方、スーパーの「1店舗当たりの社員数」は多い。大手のスーパーのライフコーポレーションが約23.5人、ヤオコーが約20.6人である。ドラッグストアの「1店舗当たりの社員数」は、スーパーより少ないが100円ショップよりは多い。ウエルシアホールディングスが約5.5人、スギホールディングスが約5.4人である。

従業員数には本社勤務の社員なども含まれるため、実際に店舗に常駐している社員数はもっと少ないことになる。もちろん、100円ショップとスーパー、ドラッグストアでは店舗の大きさが異なるため、単純比較はできないものの、100円ショップがいかに少ない社員数で成り立つモデルかがよくわかるだろう。

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