筆者がこれまで連載で扱った廃墟モールのうち、2026年3月時点でスーパー、ドラッグストア、100円ショップのいずれか1つでも営業しているモールは6施設。そのうち100円ショップがあるのは4施設だ。
4施設のうち、栃木県の「ロブレ」、東京都の「クロスガーデン多摩」、兵庫県の「アマゴッタ」 の3施設は、開業時に存在したスーパーが閉店してしまい、100円ショップのみ営業している。「ロブレ」にはダイソー、「クロスガーデン多摩」にはセリア、「アマゴッタ」にはワッツがある。
また千葉県の「スパークルシティ木更津」ではスーパーも100円ショップも閉店してしまったが、最後まで残っていたのはダイソーであった。
商圏の縮まった廃墟モールにおいて存続可能性の高いスーパー、ドラッグストア、100円ショップのなかでも、特に100円ショップが生き残りやすい一定の傾向があると言えよう。
100円ショップはパートで回っている
ではなぜ、他のテナントが次々と撤退してしまうようなモールで100円ショップは営業を続けられるのだろうか。
理由の一つとして、ローコストオペレーション、特に人件費の低さが考えられる。
筆者は過去にモールを開発・運営するデベロッパーに勤務しており、100円ショップのほか、スーパーやドラッグストアをはじめとするさまざまなテナントと関わっていた。
大抵のテナントには、店長や副店長の肩書を持つ社員が常駐していた。そして店長が自店舗の客数・売り上げ動向とその要因をしっかりと把握しているか否かは、売り上げの好不調を左右する一因となっていた。



















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