視聴者の3割が予備軍?「ネットポルノ依存」の罠 気付かぬうちに"脳が壊れた人"を襲う不幸

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ケンタさんも、最初は短時間の動画で満足していたのに、だんだんと長時間見ないと満足できなくなっていったのです。自分では衝動を止められなくなったケンタさんもまた、私のもとをたずねてくれました。

世界7位のアクセスを誇るポルノサイト

彼らが依存症に陥った背景には、多種多様なインターネット上のポルノサイトの存在があります。

世界のデータを視覚化している「Visual Capitalist」というサイトが公開した「世界で最も訪問者数が多いウェブサイトトップ100(Ranked:The Most visited Websites in the World)」には驚きの数字が掲載されています。

2024年11月時点のデータでは、検索最大手・Googleが月間約1360億回で1位、動画最大手のYouTubeが約728億回で2位となり、SNSのFacebook、Instagramなど馴染み深いサイトが続きます。

そしてなんと、7位に約53億回で、インターネットポルノサイト「Pornhub(ポルノハブ)」がランクインしているのです。ちなみに15位にもインターネットポルノサイトが入っています。

Visual Capitalist「Ranked:The Most visited Websites in the World」より筆者作成

この7位にランクインしたPornhubですが、2021年にはコロナ禍の影響により、地域によっては訪問回数が38%~61%も増加したと報告されています。

特に、コロナによる外出規制が厳しい地域ほど視聴者数が増えたことが確認されているそうです。世界的に見ても、ポルノ動画の視聴者数が危険な水準に達していることは理解していただけたと思います。

それでは、その中でどのくらいの人が依存症に陥っているのでしょうか。
これについても多くの調査が行われていますが、それらの結果を総合すると、最大で3割近くの男性がポルノ依存症の可能性があるとされています。

作家ゲーリー・ウィルソン氏は著書の『インターネットポルノ中毒やめられない脳と中毒の科学』(DU BOOKS)で、「男性ポルノ利用者を調べると研究者たちは、ポルノ中毒率が28%あたりだとしている」と述べています。

インターネットポルノ依存症は、IT化が極まった社会が直視しなければならない「現代病」の最たるものといえるのではないでしょうか。

脳が壊れる インターネットポルノ依存症
『脳が壊れる インターネットポルノ依存症』(すばる舎)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします
石川 有生 牧師、ポルノ依存症専門カウンセラー

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いしかわ ともみ / Tomomi Ishikawa

1989年、神奈川県生まれ。東北大学理学部物理学科卒。ごく一般的な宗教観の家庭に育つが、高校時の親友の病死などを機にクリスチャンとなり、大学卒業後に神学大学院を卒業し牧師となる。建物の教会堂を持たず、日本中どこにでも無料で会いに行く活動で、これまでに延べ4000人超の悩める人々を救ってきた。また、毎週700名以上にオンラインで聖書の話を届け、YouTube 登録者総数は2万人を超える。2022年、「ポルノ動画を見ることをやめたい」と悩む方からの相談を受けたことがきっかけで、全国的にも珍しいポルノ依存症専門カウンセリングを開始。プログラムの改善率は9 割を超える。著書に『人の話は、ただ聞けばいい』(自由国民社)がある。

 

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