「入学式がない国」の新学期、日本との"驚きの差" インター校で見たリアルな現実は?

✎ 1〜 ✎ 6 ✎ 7 ✎ 8 ✎ 9
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

では、現地の子どもたちが通うマレーシアの公立校ではどうなのでしょうか。

結論からいえば、マレーシアの公立校にも、私たちがイメージする「入学式」は制度として義務づけられていません

マレーシア教育省(MOE)が発行する、学校運営の指針とも言える「SPI(教育専門通達)」を筆者が確認した範囲では、入学式の実施を義務づける記載は見当たりませんでした。

そんな調子ですから、マレーシア人の友人に「入学式って……」と話を振ろうものなら「それ、何?」ときょとんとした顔をされます。

「オリエンテーションやアセンブリ(全校集会)と何が違うの?」

写真を見せて、どんなことをやるのか説明してやっと「入学式とはなんたるか」を理解してもらえる。そのとき初めて「儀式を通して節目を実感する文化」は日本ならではのものなのだ、と気づくことができました。

日本ならではの「儀式を通して節目を実感する文化」

また、欧米出身のインター校教師で日本での教員経験がある方にも話を聞きましたが、入学式を含めた儀式的な行事のみならず、多くの日本人が当たり前のようにできる「ラジオ体操」にも、当初はカルチャーショックを受けたそうです。

「文化交流というと『何か特別なことをしないといけない』と感じがちですが、自分たちにとっての当たり前が、他国の人にとっては当たり前でないと知れるだけでも、子どもたちの視野を広げるのに役立ってくれるんです」

それが海外で学ぶことの良さでもありますよね、と教えてくれました。

マレーシア 文房具ショップ
カラフルなリュックが並ぶモール内の子ども向け文房具ショップ。マレーシアの公立校では日本のような指定カバンはなく、比較的自由に通学バッグを選ぶことができる(筆者撮影)
次ページあくまで「Back to school」
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事