グーグルが導く結論…「指示待ち部下」を変える育て方――ポテンシャルを引き出し"組織に依存しない"人材をどう作るか

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①「能力開発」の支援

上司が部下の強みや弱みを見極めて、必要な知識やスキルを習得させるために、「社内ワークショップ」などの研修機会を提供する。

②「キャリアアップ機会」の提供

次のような制度を活用して、部下が希望する業務に就けるように後押しする。

・「ジョブポスティング制度」新規事業のメンバーを社内から募る
・「社内フリーエージェント制度」部下が希望する部門に異動させる
・「自己申告制度」挑戦したい業務を部下に申告させる

③「メンター制度」の導入

経験豊富な先輩社員が教育係(メンター)となって、新入社員や若手社員のキャリアアップや仕事の悩みなどを幅広くサポートする。

制度を用意するだけでは意味がない

世界の一流は「部下」に何を教えているのか
『世界の一流は「部下」に何を教えているのか』(クロスメディア・パブリッシング)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

こうした制度が形式的に存在することと、部下が実際に自らのキャリアを設計できることの間には、大きな隔たりがあります。

現在の支援には、提示された選択肢が「その人のキャリアにとってどのような意味を持つのか?」を、本人とともに突き詰める対話が欠けています。

単に制度を用意して、選択肢を並べただけで、「あとは本人次第」と突き放すような態度は、キャリア支援とはいえません。

欧米企業の上司の役割は、部下に安易な答えを与えるのではなく、「本質的な問い」を投げかけ続けることにあります。

・どのような強みが、将来も価値を持ち続けるのか?
・どの仕事が、AIに置き換わるリスクがあるのか?
・現在の判断が、将来の選択肢を広げるのか、狭めるのか?

こうした視点を持って、対話を繰り返します。

キャリア支援の本質は、部下を保護することではなく、自らの人生を引き受ける覚悟を育てることにあります。もし上司が部下のキャリアに関心を持たなければ、部下は目の前のタスクをこなすだけの人材に留まってしまうのです。

ピョートル・フェリークス・グジバチ プロノイア・グループCEO、株式会社TimeLeap取締役、連続起業家、投資家、経営コンサルタント、執筆者

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​Piotr Feliks Grzywacz

ポーランド出身。モルガン・スタンレーを経て、Google Japanでアジアパシフィックにおける人材育成と組織改革、リーダーシップ開発などの分野で活躍。2015年に独立し、未来創造企業のプロノイア・グループを設立。2016年にHRテクノロジー企業モティファイを共同創立し、2020年にエグジット。2019年に起業家教育事業のTimeLeapを共同創立。ベストセラー『ニューエリート』(大和書房)、『パラダイムシフト 新しい世界をつくる本質的な問いを議論しよう』(かんき出版)、『世界の一流は「雑談」で何を話しているのか』(クロスメディア・パブリッシング)など著書多数。

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