グーグルが導く結論…「指示待ち部下」を変える育て方――ポテンシャルを引き出し"組織に依存しない"人材をどう作るか

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この分析結果が社内に公開されたことで、グーグルという組織には大きな変化が起こりました。

「優秀な上司とは何か?」が明確に定義されたため、多くの管理職がその内容を現場で実践したことで、チームのパフォーマンスは向上して、社員の定着率も高まったのです。

優秀な上司は「よいコーチ」

この10の特性が物語っているのは、優秀な上司は一方通行の「指示命令型」ではなく、部下の自律的な挑戦を促す「伴走型」のマネジメントをしているということです。

伴走型マネジメントとは、上司が上から目線で部下を指導するのではなく、上司が部下と同じ目線に立って、一緒に考え、悩み、支援するマネジメントを指します。

部下の「自走」を可能にするために、上司が部下に並走しながら、適切なサポートをすることで、部下の成長を促しているのです。

優秀な上司の10の特性の中で、僕が最も重要なポイントと考えているのは、「よいコーチである」ということです。よいコーチとは、相手のポテンシャル(潜在能力)や主体性を引き出して、目標達成や課題解決を支援する能力が高い人をいいます。

日常の対話を通じて、本人が気づいていないことを「自己認識」させることで、相手の才能や実力を開花させているのです。

よいコーチとは、どんな上司を指すのか? 世界の一流の上司は、よいコーチであるために、次の3つを心がけています。

①傾聴 部下の考え方や意見に真摯に耳を傾ける
②承認 部下の意見をポジティブ(肯定的)に受け取る
③質問 部下の気づきを促すための問いかけをする

傾聴と承認の2つは、意識するだけで誰でも手軽にできると思いますが、難しいのは、部下の気づきを促すための問いかけをすること。コーチングのテクニックには、部下を成長に導く質問の基本パターンがあります。

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