実は16歳でもなれる"船長" 辺野古転覆事故で露呈した「安全管理体制」なきマリンレジャーの死角

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辺野古転覆事故
(写真:第11管区海上保安本部/AP/アフロ)

辺野古沖で発生した小型船転覆事故は、米軍普天間飛行場の移設に反対する市民団体「ヘリ基地反対協議会」が日頃、主に抗議活動で運行する小型船「平和丸」と「不屈」で起きた。

事故に遭ったのは、同志社国際高校の修学旅行で沖縄を訪れていた生徒などだ。全長8メートルほどの「平和丸」に12名(うち生徒10名)、同7メートルほどの「不屈」に9名(うち生徒8名)が乗船していた。

波浪注意報が出ているなかで出航し、はじめに「不屈」が転覆して乗船者が海に投げ出され、救助しようとした「平和丸」も転覆したとされる。死亡したのは不屈の船長・金井創牧師(71)と、平和丸に乗船していた同校の女子生徒(17)だ。生徒14名もケガをした。

生徒は全員救命胴衣をつけていたようだが、死亡した女子生徒は救命胴衣が船にひっかかり、転覆した船から70分後に潜水士によって見つけ出されたと報じられている(状況は明らかではないが、救命胴衣は浮力があるため、逆に、船内に取り残されたりすると潜って脱出することが困難になる場合もある)。

業務上過失致死傷などの疑いで家宅捜索

今回の事故に関しては、第11管区海上保安本部が、同協議会の事務所等を業務上過失致死傷などの疑いで家宅捜索する事態となっている。

筆者は2級小型船舶操縦士免許を所有し、10年ほどプレジャーボート(プレジャー=楽しむ、すなわち主に娯楽用途の小型船を意味する)に乗った経験があるので、マリンレジャーの特質や危険性も肌で感じている。

その経験から、お花見やゴールデンウイークのクルーズが人気となる時期も間近であるので、今後こうした事故が起こらないための課題を考察したい。

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