実は16歳でもなれる"船長" 辺野古転覆事故で露呈した「安全管理体制」なきマリンレジャーの死角
おそらく、漁船の操縦者を意識した年齢要件なのだろう。子どもの頃から船に乗り、中学校を卒業したあたりから操船する者も多いからだ。しかし、ひとたびハンドルを握れば船長であり、法令遵守義務、安全確保義務が生じる。
今回亡くなった金井氏は70歳代で人生経験は豊富だろう。小型船舶操縦士免許を所有していたとみられるが、乗船歴や海の知識がどの程度だったかは不明だ。
一方、「平和丸」の船長については、「不屈」の救助に向かった同船も転覆し、乗船していた女子生徒が亡くなっていることから、重要な人物であるが、不思議なことにほとんど情報がない。21日になって、海上保安本部が任意で事情聴取したと報じられた。
小型船舶操縦士免許は総トン数20トン未満の小型船舶を操縦するために必要な国家資格で、操縦できる船舶の種類や航行区域によって以下の種類がある。
1級小型船舶操縦士: 航行区域に制限がなく、外洋まで航行可、18歳以上
2級小型船舶操縦士: 平水区域および海岸から5海里(約9km)以内を航行可、16歳以上(ただし、18歳になるまで5トン未満限定)
特殊小型船舶操縦士: 水上オートバイ専用の免許、16歳以上
実はかなり取得しやすい免許
20トンの船は想像以上に大きく、今回転覆した「平和丸」は5トン程度、「不屈」は2トン程度と考えられる。船長2名はこの1級か2級の免許を所持していると考えられる(大型商船等の場合は海技士免許制度がある)。
事故が起きた現場の映像により、航行区域としては2級小型操縦士免許で十分だ。映像からの筆者の印象としては、「不屈」は一般のレジャーボート、「平和丸」はかなり全長があり、いわゆる和船に近い平底の漁船タイプだ。
免許は国家資格で、普通自動車免許と同様に、「教習所ルート」と「国家試験ルート」の2つがある。前者で取るのが通常で、学科、実技、修了審査があり、1級は最短3日、2級は2日程度で取得できる。普通自動車免許教習は合宿でも2週間くらい必要であるから、かなり取りやすい免許なのだ。





















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