「アメリカ人は貯蓄しない」という通説の真っ赤な嘘 実は日本を大きく引き離す「世界最高の貯蓄家」で、純資産も最大の理由

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アメリカ国旗とドル札
「アメリカ人は貯蓄しない」という通説は嘘だった? ビッグ7経済圏の「家計純資産」について比較・解説します(写真:MillaF/PIXTA)
国の借金や個人のローンなど、「負債」はネガティブなものとして語られがちだ。しかし、マクロ経済の視点からは、債務の膨張こそが純資産を押し上げる原動力でもある。では、世界を牽引するアメリカと中国、そして長引く停滞にあえぐ日本のバランスシートはどうなっているのか。資本主義システムを根底から動かす「負債のパラドックス」を解き明かしたリチャード・ヴェイグ氏の著書『世界は負債で回っている』を一部抜粋し、データが暴く世界経済の真実と、誰も語らない格差のジレンマについて解説する。

世界を支配する「2つの巨人」のバランスシート

家計や国の「純資産」に意味があるとすれば、それは大いに重要であるとともに、マクロ経済を理解する基本なのだと筆者はあえて言いたい。

『世界は負債で回っている』
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そうだとすれば、さらに理解を深める鍵となる手法は、ビッグ7(アメリカ、イギリス、中国、フランス、ドイツ、日本、インドの7大経済圏)のバランスシートが互いにどう比較されるかを見ることになる。

これら各経済圏それぞれの家計マクロ部門の純資産の主たる要因を比較してみよう。

これらの経済圏の比較には、データ収集の慣行や方法の違いなど、さまざまな問題が生じる。

しかし、アメリカと中国の経済が今日のグローバル経済を実際に支配していることは一目瞭然である。他のあらゆる国に比べて、両国の規模が圧倒的に際立っているためだ。

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