中学受験率10年ぶりに低下も都心部の過熱続く 東大合格者の6割が「中受組」で"リアル・ドラゴン桜"は絶滅危機

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そして、今年2026年の東大合格者数の分析を進めると、まだすべてのデータが出揃っているわけではありませんが、この6割という水準を超えている可能性が高いという手応えがあります。

合格者数ランキングの上位は、1位は開成高校で197人が合格。2位は灘高校95人、3位は聖光学院高校92人となっており、中高一貫の名門校が圧倒的多数の上位を占めているため、数字の上でもその傾向は明らかです。

中学受験者数は「横ばい」だが、都心部の過熱は続く

一方で、中学受験全体の動向に目を向けると、少し異なる景色も見えてきます。首都圏模試センターの推計によれば、25年の首都圏における私立・国立中学の受験者数は約5万2300名で前年とほぼ横ばい。日能研の集計では約6万2200名と2年連続で微減しており、受験率も10年ぶりに低下に転じたという報道もありました。

しかし「横ばい・微減」という数字は、全国平均としての話です。都心部の特定エリアや難関校志望層に絞ると、状況はまったく異なります。受験率が高い東京・神奈川などの都心部の一部では、依然として競争が激化しているエリアも多く、「過熱しているところは過熱している」というのが実態です。少子化が進む中でも中学受験に注力する家庭の層は厚く、受験の密度そのものは下がっていないと見るべきでしょう。

こうした状況を踏まえると、高校受験を経て東大に合格する、いわゆる「リアル・ドラゴン桜」的なルートは、以前と比べて確実に細くなっています。公立トップ高から独力で東大を目指すという王道のストーリーが、じわじわと難しくなっているのは事実です。

では、なぜ中学受験経験者がそれほど東大合格において優位なのでしょうか。様々な要因が考えられますが、私が最も大きいと感じるのは基礎学力の厚さです。

次ページとはいえ、伸びる子はどのルートでも伸びる
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