サイゼリヤが夜遅くまでの営業で絶好調…人手不足の時代でも深夜営業するチェーンが"無双状態"の理由

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縮小

需要が戻るにつれ、各業態では都市部の店舗減少を埋めることを優先する傾向があったため、地方や郊外では店舗数がコロナ前より少なくなっているようだ。都市部でも深夜帯の人流や活動量が減少したことから、営業時間を元に戻すことには慎重にならざるをえないのだろう。

つまり、深夜帯・地方・郊外ロードサイドといった需要減少が見込まれたエリアでは競合プレイヤーが若干減り、競争が緩和しているということだ。

早朝・深夜帯のマーケットにはスペースが空いている

こうした激しい市場縮小が起こって、居酒屋業態では店舗の淘汰が進み、店舗数は市場規模に合わせて減少へと向かった。このとき、大手居酒屋チェーンで店舗数をほとんど減らさず、さらにはコロナ禍の最中に同業をM&Aして、グループ店舗数を増やしたのが鳥貴族(エターナルホスピタリティジャパン)であった。

鳥貴族はこの逆張りによって、一気に居酒屋店舗数トップとなったうえ、今でも居酒屋では最も好調な業績をキープしている。市場縮小時こそスペースが空くのであり、そこを攻めることでライバルを圧倒することができるのだ。

人手不足で営業時間が短縮する傾向にある今こそ、早朝、深夜帯のマーケットにはスペースが空いているのであろう。コストの応分負担を前提とした営業時間拡張は、既存店客数強化の有力な選択肢となるはずだ。

中井 彰人 流通アナリスト

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なかい あきひと / Akihito Nakai

みずほ銀行産業調査部で小売・流通アナリストに12年間従事。2016年同行を退職後、中小企業診断士として独立、開業。同時に、ベンチャー支援活動、地方創生支援活動を開始。並行して流通関連での執筆活動を本格化し、TV出演、新聞、雑誌などへの寄稿、講演活動などを実施中。2020年よりYahoo!ニュース公式コメンテーター、2022年Yahoo!ニュースエキスパートを兼務。主な著書「図解即戦力 小売業界」(技術評論社)、「小売ビジネス」(クロスメディア・パブリッシング)。現在、東洋経済オンライン、ダイヤモンドDCSオンライン、ITmediaビジネスオンライン、ビジネス+IT、プレジデントオンライン、新潮フォーサイト、などで執筆、連載中。

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