AIトラフィック時代の通信網、ノキアとNTTドコモが描く「AIネイティブネットワーク」と6Gの現実とは

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NokiaのJustin Hotard CEO(左)とNTTドコモ6Gテック部の永田聡担当部長(右)(写真:筆者撮影)
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スペイン・バルセロナで2026年3月に開催されたモバイル通信分野の展示会「MWC Barcelona 2026」。スマートフォンの新機種やAIアシスタントが展示の目玉だったが、その裏側では通信の根幹に関わる議論が進んでいた。AIの普及がネットワークの設計思想そのものを変えるという認識が、機器ベンダーと通信事業者の双方に広がりつつある。

フィンランドNokiaのJustin Hotard CEOはプレスイベントで「ネットワークが扱う通信の主役はもうAIだ」と切り出した。Intel出身でAI・データセンター畑を歩んできた人物が、通信機器最大手のトップとしてネットワーク変革を語る。年間1.3兆回のAIセッションが発生し、1日当たり100兆のトークン(AIが扱うデータの最小単位)が飛び交っている。毎月のAIトラフィックは770億ギガバイトに達し、その53.5%がモバイルネットワーク上で動いている。

「AIエージェントは眠らない」

Nokiaが問題視するのは、AIのトラフィックが従来のデータ通信と性質が異なることだ。動画ストリーミングは大容量だが予測しやすく、線形に増加する。ネットワーク設計はピーク時間帯の需要を想定すれば済んでいた。

Nokiaのプレスイベントで、従来のモバイルトラフィック(左)とAIモバイルトラフィック(右)の違いを示すHotard CEO。AIのトラフィックは変動が大きく不規則だと説明した(写真:筆者撮影)
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