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「私は打ちのめされてしまったのです」 朝ドラ「ばけばけ」子どもが生まれ、日本国籍取得考えるハーンに芽生えた意外な感情

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  • 真山 知幸 伝記作家、偉人研究家、芸術修士(MFA)

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(写真:B-finity / PIXTA)
NHKの連続テレビ小説「ばけばけ」が注目を集めている。明治時代の作家・小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)の妻・小泉セツをモデルにした物語である。ギリシャに生まれて、アイルランドで幼少時代を過ごしたラフカディオ・ハーンが日本に渡ったのは、40歳のとき。翌年に小泉セツと結婚し、46歳で日本国籍を取得。小泉八雲として第2の人生を送った。「耳なし芳一」などの『怪談』で知られる小泉八雲と、その妻の小泉セツは、どんな生涯を送ったのか。『大器晩成列伝 遅咲きの人生には共通点があった!』の著者で偉人研究家の真山知幸氏が解説する。
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出産が心配で部屋を熊のようにウロウロした

1893年11月17日、ラフカディオ・ハーンと小泉セツの間に、長男が誕生した。出産は自宅で、2人の産婆のサポートのもと行われた。ハーンが熊本に赴任して2年後のことである。

このときハーンは43歳。初めての子どもとあって、無事に生まれてくるまでは気が気でなかったようだ。「難儀させて気の毒だ」「無事で生れて下され」と繰り返しセツに言ったという。

「こんな時には勉強して居るのが一番よい」

そう言って離れ座敷で執筆に打ち込もうとしたハーンだったが、原稿はろくに進まなかったことだろう。出産の前夜には、部屋のなかをまるで熊のようにウロウロしたという。

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【赤子と対面したハーンは…】

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