「普通わかるでしょ」「先に言ってよ」が行き交う職場が致命的な訳――成長できない組織がやっているNG習慣とは

✎ 1 ✎ 2
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

とはいえ、うまくいかなくて「お通夜」のような状態に陥る組織も、これまたうまくない。無力感や自己否定の気持ちが増幅され、皆惨めな気持ちに。組織や仕事に対するエンゲージメント(帰属意識)も下がります。

うまくいかなかったとしても、いい点、次の成功に向けて学ぶことのできる点などはあるはずです。

これらはいずれも「学ばない」組織であるといえます。学ばない組織は、組織そのものはもちろん、そこに関わる一人ひとり、すなわち個人も健全に成長しません。それどころか、健全に成長したい人を遠ざけます。

いいところは認め合う。反省すべき点は真摯に反省する。体験からの学び(ナレッジ)をフロー情報にせず、未来の成功のためのストック情報に変えていく。

そうして、業務改善や組織開発につなげる。そのサイクルこそが、組織も人も健全に成長させます。そして、そのサイクルの要となるのが、「振り返り」の習慣なのです。

必要な人材の育て方

以上、組織でズレを生みやすい行動習慣をみてきました。ここで、他者とものごとを進めるとき、私たちが忘れてはならない前提を3つお伝えします。

・自分と他人は違う
・まったく同じ環境は2つとない
・他者とものごとを進めるには、「共通言語」「共通の枠組み」が必要

どれも、言われてみれば、「あたりまえ」「何を今さら」です。しかし、その「あたりまえ」を私たちはつい忘れ、おろそかにしてしまうのです。

いつもそつなく仕事をこなすあの人が絶対にムダを生まないために徹底している任され型: 「5つの要素」を可視化し、抜け漏れ・手戻りを防ぐ (単行本)
『いつもそつなく仕事をこなすあの人が絶対にムダを生まないために徹底している任され型: 「5つの要素」を可視化し、抜け漏れ・手戻りを防ぐ』(三笠書房)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

仕事は、「任せる」と「任される」の連鎖で成り立っています。管理職や上位役職者であっても、社外との関係では任される立場になることがあるように、いつでも、誰もが、どちらの立場にもなりうる。

それにもかかわらず、「任せる」スキルを学ぶことはあっても、「任される」スキルを体系的に学ぶ機会はほとんどありません。

仕事の受け方の基本を身につけることは、依頼する立場になった際の指示の精度も高め、組織全体の生産性を上げます。

仕事の受け方について、組織として共通の枠組を用意し身につけることは、個人の努力だけでなく、組織の育成や評価の土台として欠かせないテーマであるといえるのです。

沢渡 あまね 作家/ワークスタイル&組織開発専門家

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

さわたり あまね / Amane Sawatari

1975年生まれ。あまねキャリア株式会社代表/作家・企業顧問(大手企業人事部門・開発部門、食品製造業ほか)。組織開発&ワークスタイル専門家。磐田市”学び×共創”アンバサダー、プロティアン・キャリア協会アンバサダーほか。500以上の企業・自治体・官公庁で、働き方改革、組織変革、マネジメント変革の支援・講演および執筆・メディア出演を行う。著書に累計25万部の『問題地図』シリーズ(『職場の問題地図』『仕事の問題地図』など、いずれも技術評論社)をはじめ、『新時代を生き抜く越境思考』(同社)、『職場の科学』(文藝春秋)、『組織の体質を現場から変える100の方法』『チームプレーの天才』(ダイヤモンド社)、『脱!仕事ごっこ』(三笠書房《知的生きかた文庫》)など多数。

 

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事