「普通わかるでしょ」「先に言ってよ」が行き交う職場が致命的な訳――成長できない組織がやっているNG習慣とは
しかし、これは環境変化が激しく、未知性が高いテーマが増えるこれからの時代において、危険かつ非効率であるともいえます。
一見、既に取り組んだことのある既知のテーマであっても、人手が足りない、予算が足りないなど、さまざまな制約条件により、今までと同じやり方ではこなすことができないシーンが増えるでしょう。
人々の仕事に対する考え方や価値観、組織に対する向き合い方も多様化しています。「何か問題があれば、残業してでも気合・根性で、なんとかする」が通用しなくなりつつあります。
既知の成功パターンだけでは太刀打ちできない。いわば「既知の仮面をかぶった未知」のような仕事も、これからは増えていくのです。
私たちは、これまでと同様のやり方で、なかば脊髄反射で仕事に向き合う癖を、そろそろ改める必要があります。
そこに「未知」が存在することに気づく。これも、不幸な「抜け漏れ」や「ズレ」を防ぎ、仕事の質を高めるために必要であるといえるでしょう。
苦労を“武勇伝”で終わらせない
自分たちの仕事のやり方、コミュニケーションの仕方などを振り返らない。「抜け漏れ」や「ズレ」による問題や「手戻り」が発生しても、気合・根性でカバーしてしまう。あるいは相手に押し付けて、無理やり解決してしまう。
または、「あの人は能力が足りない」「期待外れだった」「あの取引先には二度と仕事を発注しない」などと、相手のせいにして片づけてしまう。
本来は、自分と相手、双方の仕事の進め方、コミュニケーションの仕方、仕組みの改善点などを振り返り、次につなげるべきなのにそうしない。とにかく突き進むのみ。
つまり「振り返らない」、この習慣も、いかがなものでしょうか……。
なかには「終わった、終わった! パーッと飲みましょう!」で気持ちよく騒いで、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」が如く、振り返るべき学びや体験もろとも苦労談を忘れてしまう。フロー情報のごとく、水に(酒に?)流してしまうことが、習慣化している組織もあります。
さらには、その苦労談がいつの間にか美談になり、武勇伝のように語り継がれてしまう。反省すべき点が多々あるのに、「よくやった!」「よく乗り切った!」のような謎の万能感や自己効力感だけが高まる。これはある意味で大変危険です。
もちろん、過去の思い出や美談も、チームの結束を高める上では重要です。しかし、振り返りをまったくせず、「終わりよければすべてよし」で終わらせたり、相手を一方的に責めて終わりにしたり、こともあろうに武勇伝にしてしまったりするのは、いかがなものでしょうか?





















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