「竹は厄介者」から「食べられる資源」へ ——国産メンマの逆転戦略。《地元産・クラフトメンマで料理の主役に?》放置竹林問題に一手
メンマ作りは放置竹林問題の解決策だが、活動の目的ではなく、それ以上に手段。建築家の若林さんが参画しているのも、コミュニティ作りや活動を伝えるためのデザインを担当するため。
今ではハマチクラボのやり方が広まり、神奈川県内だけでなく、首都圏のあちこちの自治体などからも放置竹林+αの相談、依頼があるという。
せっかく作るならそれを地域の名産にしようと「ハマのメンマ」というネーミングでクラフトメンマ作りも行っている。
横浜市18区でオリジナルを作ろうと、現在は当初から作っているオリジナルに加え、金沢区の八味辣油味、都筑区の椎茸トマト味が誕生。椎茸トマト味はワインに合うメンマとか。現在は穂先メンマの試作を続けている。
「国産メンマはラーメン以外でも使え、前回サミットでレシピを募集したところ、47種類が集まり、中にはスイーツも。
プロジェクトでは『竹菜』として商標登録を行い、今後はラーメン以外の食べ方を広げていこうと考えています。厄介者を所有する竹林所有者の罪悪感を軽減、価値の提供者に変え、竹林を農場にしていければと思います」(小林さん)
地域だけでなく、今後は百貨店や外食企業などとも連携、2027年には横浜市で純国産メンマサミットを誘致する予定もある。
業界のリーディングカンパニーも動く
ハマチクラボ以外にも国産メンマ作りに取り組む活動は全国に多数あり、ここではもうひとつ、メンマの名付け親で、業界のリーディングカンパニーである丸松物産の例を紹介しておこう。
日本に到来した初期、メンマは中国から来た竹という意味でシナチクと呼ばれていたが、戦後になり、その言い方は侮蔑的という声があがった。そこで同社の松村秋水さんが麺の上に載せる麻竹だからとメンマと名付けたという。
同社では年間4万~5万トンのメンマ消費量の3分の1ほどを扱っており、台湾、中国、ベトナムで収穫からボイル、発酵、乾燥などの工程を行い、日本で製品化、販売している。
その一方でプロジェクトにも関心を持ち、プロジェクト発足の1年後くらいから自分たちでも作り始めた、と同社の代表取締役社長の松村大輔さん。




















無料会員登録はこちら
ログインはこちら