「竹は厄介者」から「食べられる資源」へ ——国産メンマの逆転戦略。《地元産・クラフトメンマで料理の主役に?》放置竹林問題に一手
あっという間の進展だが、それができるところにプロジェクトの真髄がある。道具や資金、経験が少なくて済み、誰でも始められるのだ。
プロジェクトで使う竹はタケノコ以上青竹未満、2mくらいまでのまだ皮がついた状態の幼竹。タケノコが2週間ほどで一気に出てくるのに対し、竹が育ちきるまでの1カ月ほどで伐採できれば加工できる。
タケノコのように腰をかがめ、傷つけないように気を使って掘る必要はなく、竹のように固くないのでばっさばっさと切れる。
加工時も丁寧に切る必要はないので、刃物の扱いに注意すれば子どもでも参加できる。加工も茹で、塩漬けにするだけなので、大きな鍋はいるが、必要なのはその程度。
塩漬けしておけば2年ほどは保存できる。タケノコを掘るよりも、成長した竹を伐採するよりも簡単かつ効率的に竹林整備が行え、そのうえおいしいメンマに生まれ変わるのである。
ノウハウを伝授し地域の課題解決にも
ハマチクラボでは個人から始まり、自治会、まちづくり団体、公園の管理者、神奈川県の土木部署などから相談を受け、伐採からメンマ作成、場合によっては竹炭に加工するなど竹活用のノウハウを伝授している。
だが、単に作り方を教えているだけではないのがポイント。
「たとえば公園愛護会ではボランティアの高齢化、今後の担い手不足という問題を抱えていました。そこで自治会や地域の人を巻き込んでメンマを作り、夏祭りで販売して祭りに集まった人にアピール。
後日竹林整備サポーターを募集、イベントなどで一緒にやりましょうと呼びかけることでご近所の人たちが公園に関わりやすい流れを作りました。メンマという身近な食べ物を入口にすることで竹林だけでなく、地元の課題解決にもアプローチできる。やり方は地域ごと、課題の内容ごとに変えて取り組んでいます」と小林さん。




















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