「竹は厄介者」から「食べられる資源」へ ——国産メンマの逆転戦略。《地元産・クラフトメンマで料理の主役に?》放置竹林問題に一手

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「竹は生命力が強く、伐採しても次々生えてきて、やってもやってもきりがない。その無力感を克服し、放置竹林問題を解決しようと福岡県糸島市の日高榮治さんが孟宗竹からメンマを作ることに成功。

2017年にプロジェクトが始まり、活動は徐々に全国に広まって2026年時点では41都道府県、個人も含め196団体が活動に参加。昨年は全国で76トンのメンマを製造しました」と一般社団法人横浜竹林研究所(以下ハマチクラボ)の小林隆志さん。

小林さんはコロナ時に食品メーカーに勤めながら、シェアカフェを週1回営業し始めたのだが、そのメニューの中に「メンマまぜそば」がある。母がかつて経営し、20年以上前に閉店した総菜店の看板メニューに自家製メンマがあり、小林さんはその味を自分の店で再現し、人気メニューとなっていたのだ。

広がっていくメンマづくりの輪

そんな中で小林さんはプロジェクトの存在を知り、2021年に静岡県裾野市で行われたプロジェクト主催の「純国産メンマサミット」に参加。知り合った仲間から購入した国産メンマの塩漬けからメンマを作ったところ、それが非常においしかった。

素材としての可能性を感じていたところに現在一緒にハマチクラボで活動している山本ルリさんの来訪を受けた。

山本さんは横浜で不動産活用の仕事をしており、付き合いのある地主さんたちから竹林問題の相談を受けていた。タケノコを掘っても掘っても追い付かず、敷地内で竹林がどんどん広がっていく。どうしたらいいのかというのである。

相談を受けた山本さんは2023年2月に日高さんを訪ね、国産メンマの作り方を教えてもらった。日高さんは製造プロセスを公開、惜しみなくノウハウを教えているのだ。

「作り方は分かったものの、問題は味付け。誰か、そこを手伝ってくれる人をと探したところ、シェアキッチンでメンマまぜそばを作っている人がいると聞き、小林さんを訪ねました。

するとすでにプロジェクトのメンバーだという。では一緒に活動しましょう、とハマチクラボを立ち上げ、2023年12月に法人を設立。もう一人、横浜でエリアリノベーションをしている建築家の若林拓哉さんと3人で活動を始めました」と山本さん。

ハマチクラボの3人
ハマチクラボの3人。左から山本さん、小林さん、若林さん(写真:筆者撮影)
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