「竹は厄介者」から「食べられる資源」へ ——国産メンマの逆転戦略。《地元産・クラフトメンマで料理の主役に?》放置竹林問題に一手

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

時期はおりしも高度経済成長期真っただ中。竹の大量枯死でそもそも増え始めていたプラスチック製品の需要が一気に伸長。結果的には竹製品の多くがプラスチックなど他素材に代替されることになった。竹材の需要が霧散したのである。

加えてタケノコも昭和30年代半ばにはほとんどなかった輸入品が徐々に増加、平成20年代には国産は2割以下になっている。

タケノコの生産量と輸入量の推移
タケノコの生産量と輸入量の推移(画像:「竹の利活用促進に向けて」林野庁、平成30年10月より)

掘った経験のある方ならご存じだろうが、タケノコは旬の時期には毎日のように出てきて、あっという間に成長する。おいしい時期に掘るにはタイミングが難しい。

傾斜地で早朝から傷つけないように掘り出し、運ぶのは重労働。しかも、タケノコの季節は農作業の繁忙期とも重なる。高齢化が進む農山村でタケノコが掘られなくなり、竹林が放置されるのは仕方ないところもある。

だが、放置された竹林は猪などの害獣のエサ場や隠れ場所となり、近隣の農作物被害に繋がる可能性があるうえ、土砂災害を引き起こす危険性もある。獣害、土砂災害とも近年、頻発・激甚化していて、それを考えると放置竹林対策の必要性は年々増しているのである。

竹林整備の様子
放置された竹林内では枯れた竹が倒壊するなどで徐々に人が入れなくなってしまい、整備を妨げることに(写真:ハマチクラボ提供)

純国産メンマプロジェクトが始動

そこで行政を含め、全国各地で放置竹林に立ち向かう活動が続いているのだが、そのひとつに「おいしく食べて竹林整備」を掲げる「純国産メンマプロジェクト」(以下プロジェクト)がある。

メンマはラーメンに欠かせない具材のひとつだが、本場台湾でメンマに使うのは麻竹で、日本の孟宗竹、真竹などとは異なる種類。そのため、長らく日本の竹ではメンマは作れないとされてきたのだが、製法を少し変えることで独特の歯ごたえのある、メンマ以外にも使える食材を生み出した人がいる。

次ページおいしい「国産メンマ」を目指して
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事