預貯金9割は危ない?「低年金」でも老後不安を消した"黄金の投資比率"の正体 定説「年齢=債券」を捨て、55歳から資産を"再点火"させる方法とは?

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では、就労収入がある時期のシニアにとって、どんな比率が現実的な黄金比率となるのでしょうか。ここで参考にしたいのが、私たちの年金積立金を運用しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用です。

GPIFの基本ポートフォリオは、2020年度から「国内債券25%:外国債券25%:国内株式25%:外国株式25%」という4資産均等配分です。これを大きく捉えると、「リスク資産(株式)50%:安全資産(債券)50%」という比率になります。かつてのGPIFの配分はより債券の比率が高めでしたが、株式の比率を高めてインフレに強いポートフォリオになりました。

GPIFの運用利回りは単年では大きなばらつきがありますが、2001年から2024年までの平均運用利回りは+3.99%です。つまり、インフレ率3%という過酷な状況下であっても、この「株式50:債券50」という比率であれば、インフレを上回る成果が十分に期待できると考えられます。

この比率を個人が手軽に再現する方法があります。国内株式・外国株式・国内債券・外国債券の4資産に均等投資する「4資産均等分散型」の投資信託です。1本購入するだけで自動的に4資産へ分散投資できます。GPIFとまったく同じ運用成果になるとは限りませんが、考え方の基本は同じです。「投資の中身を自分で選ぶのは難しい」という人でも取り組みやすい、シニア向けの入門として適した選択肢のひとつといえます。

「はじめの一歩」が踏み出せない人は?

今まで投資をほとんどしてこなかった人の場合、資産の比率を考える前に「はじめの一歩」が踏み出せないケースも多いでしょう。その場合、1本選べばいいだけのバランスファンドでも、ロボアドバイザーでもかまいません。細かいことは気にせず、まずは始めてみましょう。「株式50:債券50」の場合、今のような市場の状況では短期間で大きく値上がりする可能性もあります。しかし、それはずっと続くと思わないようにしましょう。長い目で見てインフレから資産を守るのが、黄金比率の存在意義なのです。

※資産運用にはリスクが伴います。本記事は特定の金融商品の勧誘を意図したものではなく、情報提供を目的としています。運用にあたっては、最新の市場環境を確認しつつ、慎重に検討されることをお勧めします。

松田 聡子 ファイナンシャルプランナー/群馬FP事務所代表

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まつだ さとこ / Satoko Matsuda

群馬県前橋市出身。明治大学法学部卒業。大学卒業後、IT企業でエンジニアとして15年間勤務し、金融システムや物流システムの開発に従事。その後、国内生命保険会社へ法人コンサルティング営業職に転身し、2009年に独立系ファイナンシャルプランナーとして開業。以後、個人向けマネー相談や企業向けコンサルティングの他、企業型確定拠出年金導入企業向け従業員研修の講師などに携わる。2020年より金融経済ライターとしても経済メディア、メガバンクオウンドメディアなどに実務経験を活かした記事を寄稿。著書『60分でわかる!住宅ローン超入門』(技術評論社)。日本FP協会認定CFP®。

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