ロシアによるウクライナ軍事侵攻が始まって2月24日で4年。今も東部戦線の戦闘やミサイル・ドローン攻撃が続き、和平はおろか停戦の道筋さえ見えない。
市民生活の破壊を狙ってロシア軍が発電所・送電網などエネルギー施設を集中攻撃した影響は大きく、首都キーウでは氷点下の厳冬期、数十万人が電力や暖房を失った過酷な状況に耐えている。
暖かい避難所に通う独り暮らしの高齢者
「停電が続いて家では料理もできない。こうして温かい食事を提供してもらって本当に助かるよ」
キーウ中心街から凍てつくドニプロ河を渡った東部地区。大型テントの避難所で、独り暮らしのボロディミールさん(84)はボルシチとパンを受け取って安堵の表情を浮かべた。
ロシア軍の攻撃で近隣の住宅や学校、病院などが被害を受けているといい、「爆発音が聞こえるたびに不安でたまらなくなる。避難所は暖かいし、必ず誰かいて安心できるので、ちょくちょく立ち寄るんだ」。
キーウ市内には学校や公共施設、仮設テントの緊急避難所、通称「不屈ポイント」(Points of Invincibility)が約1400カ所設けられている。暖房や電源、通信が確保され、多くの住民が暖を取ったり、スマホやバッテリーに充電したりするほか、支援団体の炊き出しもある。ボロディミールさんのような高齢者の利用が目立つが、あるテントでは男子中学生グループがスマホの戦争ゲームに夢中になっていた。
例年以上の寒波が襲来した今年1月、連日の夜間攻撃で発電所などが破壊され、氷点下20度にもなる極寒期、キーウを中心に100万世帯以上が電力と暖房を完全に喪失。市当局の緊急退避の呼び掛けを受けて、首都で暮らす約360万人のうち、地方に避難先がある60万人がキーウを離れる事態に陥った。




















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