スズキ社内でおおいに議論が交わされたのが、価格設定だったという。
私たち(ジャーナリスト)も、25年夏にプロトタイプに乗ったとき、「いくらが適当だと思うか?」と値付けについて質問されたのをよく覚えている。
はたして、49kWhバッテリーのXは399万3000円と、400万円をぎりぎり切った。
容量61kWhの大きなバッテリーを搭載するZは、前輪駆動が448万8000円、4WDは492万8000円。4WDでも、500万円を切る価格設定としている。
XとZではバッテリー容量やモーター出力のほか、装備も異なり、Zにはレザー調シートやガラスルーフ、プレミアムサウンドシステムなどが備わる。外観上の違いはない。
価格設定について、スズキの営業担当者はこんな裏ばなしを聞かせくれた。
「経営層と何回も何回も話をしました。技術の代表だったり、営業の代表だったり、企画の代表だったりと、さらに社長や副社長も交えて何回も話をして、ぎりぎりのところまでがんばりました」
さらにeビターラに対する期待はある一方、「(高くても売れると)あまり自惚れてはダメだ、と釘を刺されました」とも言う。
新しいスズキ車の方向性として
「買いやすさ」がスズキ車の魅力のひとつであるのは事実だ。でも、このeビターラをきっかけに、新しい路線を追求するのもいいのではないかと私は思った。
インフォテインメントシステムの内容や内装の仕上げも含めて質感を追求して、これまでのスズキにはない上級モデルを送り出していってもいいのではないか。
新しい世代のスズキ車として期待が持てる出来ばえを、eビターラに感じるのだ。399.3万円からの価格は、十分にコストパフォーマンスが高いといえる。
全長×全幅×全高:4275mm×1800mm×1640mm
ホイールベース:2700mm
駆動方式:前輪駆動
最高出力:128kW
最大トルク:193Nm
車重:1790kg
一充電走行距離(WLTC):520km
価格:448万8000円
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