「教科書の内容を丸暗記すれば、最難関の中高一貫校にも入れる」と思っている親が多すぎる―「学力」と「記憶力」は別物

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窪田:メモリースポーツとして取り組めば単なる暗記より楽しいし、結果が見えると自分の成長も実感しやすそうですね。

メモアカClass
運営する記憶術や勉強法のスクール「メモアカClass」は、スタートアップ企業のピッチイベントでも高く評価された(写真:青木氏提供)

「褒められてめっちゃうれしかった」

青木:おっしゃるとおり、結果が出るから楽しくなって、またやりたくなってしまうんです。やっぱり伸びるのは、自分自身の成長を楽しめる子どもたちですね。とくに受験だと、どうしてもほかの人と比べる姿勢になりやすいと思います。塾のテストもそうだし、友達がどこに受かったという情報もそうです。僕のスクールでも、できる子と比べて自信を失ってしまう子がいます。

窪田:過去の自分より良くなったという点をポジティブに捉えるべきだと思いますが、受験ではそうはいきません。他者と比べてしまうと、それはいろいろ難しい感情がありますよね。

青木:夏休みを使って難しい漢字をたくさん覚えてみようと発案して、僕が課題を作って子どもたちにチャレンジさせたことがありました。そうしたら、休み明けの国語の授業でたまたまその漢字が扱われて、「クラスで自分だけがその漢字を知っていた。褒められててめっちゃうれしかった」と言ってくれた子がいたのです。

これが自信になって、その子はもっと頑張ってみようという良い循環に入ることができました。

窪田:みんなの前で褒められるという体験は、子どもにとって非常にパワフルですもんね。

(構成:鈴木絢子)

青木 健 メモアカ代表取締役CEO/日本メモリースポーツ協会会長

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あおき たける / Takeru Aoki

東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻修了。記憶力日本チャンピオン、世界記憶力グランドマスター。東京大学大学院では英単語を効率的に記憶する方法に関する研究を行っていた。福音館書店を経て、現在は「メモアカClass」など、記憶に関するさまざまなサービスを提供する東大関連スタートアップ企業を経営する。著書に『東大式 記憶力超大全』、『記憶力日本チャンピオンの 超効率 すごい記憶術』(総合法令出版)などがある。幼児向け知育ゲーム『あたまがよくなる!天才きおくカードゲーム』(幻冬舎)の開発も行っている。

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窪田 良 医師、医学博士、窪田製薬ホールディングスCEO

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くぼた りょう / Ryo Kubota

慶應義塾大学医学部卒業。慶應大医学部客員教授、米NASA HRP研究代表者、米シンクタンクNBR理事などを歴任。虎の門病院勤務を経て米ワシントン大学助教授。2002年創薬ベンチャー・アキュセラを創業。2016年窪田製薬ホールディングスを設立し、本社を日本に移転。アキュセラを完全子会社とし、東証マザーズに再上場。「エミクススタト塩酸塩」においてスターガルト病および糖尿病網膜症への適応を目指し、米FDAからの研究費を獲得し研究開発を進めているほか、在宅医療モニタリングデバイスや、ウェアラブル近視デバイスの研究開発を行っている。

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