Z世代が求める理想の上司像【偉ぶらないけど、舐められない】リーダーになるための"発想の転換"
相対的に「ほめる・ねぎらう」などのフィードバックに関することの重要性が高まり、優先順位を大きく上げた。この事実こそが、現代の若者の価値観を物語っています。
つまり、理想のリーダー像の根幹を成す資質が、10年で完全に覆ったわけではありません。けれども、世の中の価値観の変化に伴い、リーダーに求められる資質の優先順位が大きく変わったとは言えるでしょう。
相手にフィードバックを与える行為は、現代のリーダーにとって、もはや付加価値的なスキルではありません。メンバーとの信頼関係を築き、彼らの成長を促すための必須スキルへと変化しました。
そして、「背中で語る」「厳しく指導する」といった、かつて主流だった一方通行のリーダーシップは、現代の若者たちからは「偉そう」「圧が強い」と受け取られかねないのです。
いつの時代も「チームを率いる」のがリーダーの役割
データを踏まえると、「高圧的なリーダーはもう古い」「昭和のようにリーダーがぐいぐい引っ張る時代ではない」「メンバーの意見を尊重し、チームを優しくまとめるのが理想だ」と考えてしまうかもしれません。
しかし、理想的に思える「親しみやすく、優しいリーダー」には、1つ落とし穴があります。
メンバーに遠慮するリーダー。課題を解決するために決断を下すことが必要な場面でも、周囲に優しく協力を求めるだけのリーダー。そんなリーダーにチームはついてくるでしょうか。残念ながら難しいはずです。
「働く人のリーダーシップ調査」(※3)によると、社会人が支持するリーダーシップは、チーム内の調和を重んじる「調和型」(29.8%)と、安定した状況を維持する「安定型」(26.7%)でした。この2つのタイプだけで、全体の半数以上を占めています。
さらに広げると、集団との関わり方が「(周りと)協力し合う調整型」のリーダーシップを求める声は、8割に達します。
つまり、現代の職場では、ぐいぐいと力強く周りを引っ張っていく「統率」よりも、メンバーと協力し、全体の調和を図る「調整」をリーダーの基本姿勢として求めていることを明確に示しています。
問題は、多くのリーダーが、「調整」をリーダーシップの"すべて"だと誤解してしまう点にあります。




















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