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「幹事だけポイント貯まるのずるくない!?」 → 「いや、幹事クソ大変だから」と批判続出…《S.RIDE》の広告が"不適切ではない"のに取り下げのワケ

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  • 西山 守 マーケティングコンサルタント、桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授

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タクシー配車アプリ「S.RIDE」が掲出した、何気ない「あるある」ネタの広告が物議をかもしています(画像:S.RIDE公式サイトより)

タクシー配車アプリ「S.RIDE」の広告が物議をかもして取り下げになってしまった。

この広告は、鉄道駅のホームドアに掲出されたものだ。「忘年会、幹事だけポイント貯まるのずるくない!?」というキャッチコピーが大きく掲示されている。その隣には、同サイズの「誰でもポイント貯まるタクシーアプリ!」というキャッチコピーがついた広告が一緒に掲出されている。

この広告に対して、SNS上で「幹事の大変さがわかってない」といった批判が巻き起こったのだ。

S.RIDE側は、12月9日に公式サイト上で「忘年会などの幹事様が担う責任やご負担に対する想像力、および配慮に欠ける不適切な表現であったと判断し、当該広告の掲出を終了いたしました」との発表を行った。

どうして批判を呼ぶような広告が世に出てしまったのだろうか。取り下げたことは正しかったのか? また、許容される広告とそうではない広告の違いはどこにあるのだろう。掘り下げて考えてみたい。

「世の中、バカが多くて疲れません?」

SNSの普及が批判を加速している側面はあるが、広告表現が批判されることは以前から少なくなかった。

1975年に放送されたハウス食品の「私作る人、僕食べる人」のCMは、ジェンダー表現が批判を浴びて取り下げられた歴史的事例として知られている。

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【インターネットがなかった時代の「炎上広告」】

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