金融機関が富裕層に売りまくっていた『仕組債』の知られざる"カラクリ"とは? 現役プライベートバンカーがかつて法人相手に行った販売法を「懺悔」
金融機関が「富裕層のお客様限定」と位置づけている商品は、特別待遇でどうしたって儲かる商品ばかりなんだろう、と考える方が多いと思います。しかし、必ずしもそういうわけではありません。
儲かる可能性が高い商品もありますが、なかには、どちらかと言えば「金融機関が売りたい」、もっと直裁に言えば「金融機関が自分の都合で、お金を持っている顧客に売りつけたい」要素が強い商品もあります。
その代表例が「仕組債」です。そのカラクリを解説しましょう。
金融機関には「おいしい」商品
仕組債とは、スワップやオプションなどのデリバティブ(金融派生商品)を組み込むことで、一般の債券とは異なるキャッシュフローを生み出す債券のことです。
主として、株価や為替などの参照する指標によって、利率や償還金額が変動する仕組みになっていて、主に次のような種類があります。
通常は私募の形をとり、投資家のニーズを確認しながら、個別に数千万円単位で販売されます。


















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