10月からスタートしたNHK連続テレビ小説『ばけばけ』は、江戸時代末期から明治時代を生きた小泉八雲とその妻セツの物語をベースにした作品です。
小泉八雲は、新聞記者、小説家、英文学者であり、日本文化そのものを世界に紹介した功績で知られ、特に『耳なし芳一』『雪女』などの説話を記録、翻訳して広く海外に紹介した人物です。
1890年、40歳の時に来日し、その後54歳で亡くなるまで、松江、熊本、神戸、東京と移り住み、英語教師などを務めながら暮らしました。
八雲が暮らした「山陰地方最大の都市」
そして、『ばけばけ』で髙石あかりさん演じる「トキ」のモデルとなったセツは、1868年に武士の名家に生まれました。すぐに明治の世になり、近代化への激動の時代を過ごし、一時期は生活にも困るほどだったと言われています。
そこに英語教師として赴任してきたのが、のちに小泉八雲となるラフカディオ・ハーンで、セツは彼の身の回りをお世話する仕事をしていたのだそうです。
そんな八雲が暮らした最初の街であり、セツと出会った場所として、『ばけばけ』の前半の舞台地となったのが、島根県松江市です。撮影も行われたその松江で、現代に残る八雲ゆかりの地を訪ねてみました。


















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