グッド・アクション第2回間近
やはり熱いぞ、社内活性の現場!
リクナビNEXT編集長 細野真悟 + 発起人 鈴木いづみ
やはり熱いぞ、社内活性の現場!
応募取り組みのなかから、
興味深い取り組みを先行紹介!
細野編集長によると、今年の応募取り組みの内容は非常に中身が濃いという。ここでは結果発表を前に、少しだけその情報を紹介。
細野 インパクトがありました。全国展開のメガネチェーン店なのですが、全社員を上げて、エリアマネージャーを選挙で選ぶという民主主義的かつ大胆な取り組みには驚きましたね(笑)。「このリーダーについていきたい」と思う人に部下がついて行ける画期的な制度ですが、なぜ今までこの制度を取り入れた企業がなかったのか? と逆説的に思ってしまう力強さがありました。
鈴木 実際にオンデーズさんにお話を伺ってきたのですが、立候補する管理職の人は、みんなに選ばれるように、部下となるべくコミュニケーションをとるなど、さまざまな努力をするそうです。上司としての意識が高まる気がしました。結果、離職率30%が当たり前の販売営業職にあって、なんと「5%」まで落とした実績はすごいと思います。そもそもは、非常に高い離職率への対策という、会社の危機意識から生まれた切実な取り組みだったようです。
細野 会社の本気の危機意識が芽生えたときこそ、イノベーションが生まれますよね。
鈴木 私も実際に働いている女性ドライバーにお話を伺ってみて、印象的でした。時代をさかのぼって、かつて女性が活躍し始めた時代のような、初々しさを感じましたね。あらためて同性として、女性が職場で活躍するとは、一体どんなことなのか? という初心の問いにたち返らせてもらった気がします。
細野 タクシー会社の国際自動車の試みですね。女性ドライバーを上手に組織に組み込んだ成功事例です。ご存知のとおり、タクシードライバーは男性が多い業界ですよね。求人広告でいえば、採用ターゲットとして女性の働き手にまで拡大する取り組みは、過去、繰り返し各社が試みています。
ただ、女性が入社しても、定着せずに終わってしまうということを繰り返しているのが実情だと思うんです。根本的な原因は、求人広告を変えたり、ターゲットを変えたりしても、人材を求める企業側が何も変わっていないこと。国際自動車の場合、そうしたことに気づいた上で、女性ドライバーが定着するための施策を立てています。
細野 社員のストレス軽減を検証するために、東京から北海道・旭川に1週間、社員を交互に行かせる取り組みなのですが、一石三鳥を狙ったすばらしい取り組みだと思いました。この手の取り組みは、ひとつの施策に対して、ひとつのメリットだけではなかなか定着しないケースが多いと思うんです。
サイバートラストの場合、科学的なメンタルケアはもちろん、わざわざ東京から北海道へ行くことで、非日常を味わえる社員旅行としての役割、さらに、担当者がいなくても、仕事が効率的に機能する業務のリスクヘッジの仕組みを作っているのではないかと推測します。また、それによって、個々の責務が本当の意味で軽減されて、社員が心ゆくまでケアに集中できるという側面もあるのではないでしょうか。