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グッド・アクション第2回間近
やはり熱いぞ、社内活性の現場!
リクナビNEXT編集長 細野真悟 + 発起人 鈴木いづみ

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―― 「グッド・アクション」を企画・担当された経緯は、鈴木さんの実体験からと聞きました。

鈴木 そうなのです。以前勤めていた企業が長時間労働が多い会社で、社員からの不平・不満が増えてしまっていました。中途採用をするのですが、優秀な人が入ってもすぐに辞めてしまい、全然定着しなくて。

そこで、管理部門にいたわけではないのですが、現場の私から率先して会社の雰囲気を変えるための委員会を立ち上げることにしたのです。

―― パワフルですね!具体的には?

鈴木 たとえば、残業が多くて出社が遅くなり、また残業するという悪いサイクルになっていたので、会社から費用を出してもらい、朝食会を開いたこともありました。また、せっかく中途で社員が入社しても、どんな人なのか知らないまま辞めてしまうことが多々ありました。そこで、前職のキャリアと、今の会社でやりたいことを発表してもらう場を設けたこともありました。

2年ぐらい続けたでしょうか。そうした取り組みを評価してくれるアワードがあったら嬉しいなという思いもあって、企画した経緯があるんです。

だから、「グッド・アクション」では、人事や総務の方はもちろんですが、現場の生の声を大事にするというコンセプトを核に置いています。

細野 鈴木は、入社2カ月目にして、このイベントを企画・進行した張本人です。実は私、なぜ「グッド人事制度」というタイトルじゃないんだろうかと、疑問に思っていたんですよ。でも、今の話で、現場主義を主眼に置いているからグッド・「アクション」なんだということがあらためて理解できました(笑)。実は、このグッド・アクション発足の前に、もうひとつの「グッド・アクション」があったわけです。

鈴木 過去の自分を投影して生まれた企画でした(笑)。でも、いざイベントを実行することになったとき、成功するかどうかは未知数なのに、当時の直属のマネジャーが「おもしろいんじゃない」と、後押ししてくれ、その土壌が弊社にあったことは、本当に感謝しています。

今年のエントリー企業の傾向は?

―― さて、来年2月に表彰式が予定されているグッド・アクションの第2回ですが、まさに今、審査の真っただ中ですよね。今年の応募傾向はいかがですか。

鈴木 「現場活性化部門」への応募が多かったですね。理由としては、おそらく、いろんな働き方が広がっている中、社内でよりよいコミュニケーションをいかに広げていくかということに、本気で取り組む企業が増えているからではないでしょうか。現場も人事もそういう課題を持っているようですし。企業側の真剣さや改善意欲を感じています。

細野 今回は全体的に、施策の質が高いエントリーが多かった印象を受けますね。表面的な施策ではなく、しっかりと骨太というか、深い部分まで考えて作られたものだと感じる企業が増えたと思います。

鈴木 昨年受賞されたRettyさんの「ランチ自転車」のように、一見、簡単そうな施策のように見えて、実は、企業カルチャーを軸に考えられた施策も増えていますね。根幹から仕組みとしてとらえることで、しっかり根づいて継続していくと、石川善樹先生もおっしゃって(連載#2)いましたが、正にそういった内容のものが多い印象です。

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