「偽基地局詐欺」が急増!“スマホが突然圏外”で注意したい4つのポイント、「日本人がターゲット」となる新たな攻撃の可能性も

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
スマホイメージ
「偽基地局詐欺」が急増している。スマホの通信が突然不調になったら要警戒だというが、どのような点に注意すればよいのだろうか(写真:Graphs/PIXTA)

スマホが突然圏外になる、身に覚えのないSMSが届く――そんな迷惑極まりないサイバー攻撃が日本でも観測され話題となっている。

サイバー攻撃やセキュリティーの最新動向など、その他の関連記事はこちら

不法に設置された「偽」の基地局に強制的に接続させられるこの手荒な攻撃は、今年の4月以降、SNSで相次いで報告されるようになった。昨年10月ごろから発生したとされ、当初は海外から持ち込んだスマホに対して突如SMSが送付されるというものだった。

ところが、日本人が利用するスマホでも突然圏外になり、不審なSMSが届くなどの被害が確認され、大きな騒動となったのだ。

XなどのSNSに投稿された事例では、送信されたSMSの内容は中国語が一般的で、偽のホームページを表示してクレジットカードやログインIDを盗み取るフィッシングや、オンラインカジノに接続させる“詐欺SMS”が主流となっていた。

この事態に対して5月2日、総務省は「不法無線局の疑いのある無線機器(偽基地局)からの携帯電話サービスへの混信事案が発生している」として、フィッシング詐欺に注意するよう公式ウェブサイトで発信、追随して携帯キャリア各社からも注意喚起が行われた。

総務省の注意喚起
(出所)総務省HP

なぜ日本のスマホも偽基地局に接続される?

日常的にスマホを利用しているわれわれにとっては迷惑極まりない攻撃だが、4Gや5Gのような現在日本で主流となっている携帯通信方式では、基地局と端末の双方向の認証が行われていて、通常であればスマホに格納されたSIMの契約に紐づいた通信キャリアの電波にしか接続できないはずだ。

なぜ、偽の基地局に接続されてしまうのだろうか。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事