【不登校】「再スタート」で海外へ移住、現地のリアルな実情「学校に通い続けるプレッシャー」が日本とは全然違う?

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マレーシアの教育制度も同様に、中等教育修了資格となる国家統一試験「SPM(Sijil Pelajaran Malaysia)」を採用しており、大学や専門課程、職業訓練への進路決定において重要な役割を果たします。

原則として認可校の在籍生徒が受験しますが、私立校生や私的受験者(個人)としての受験も制度上は可能です。

子どもの「個性」「適性」に合わせて学び方を選ぶ

マレーシアにも、もちろん学校に通えない子どもはいます。

そのうえで、政策議論で用いられる主要指標は、日本における「不登校」の定義とはやや性格が異なる印象です。

日本では文部科学省が「年間30日以上の欠席」を不登校の基準のひとつとして定義している一方、マレーシアでは教育政策上、「離脱率(dropout rate)」「国家統一試験(SPM)の受験・欠席状況」などが重視される傾向があります。

近年、マレーシアの義務教育は中等教育まで延長する方向で整備が進められており、制度は変化の途上にあります。現行制度では、教育大臣による就学免除規定が設けられており、登録された私立校やインター校への就学も認められています。

もちろん、試験制度にもメリット・デメリットがあり、単純に良し悪しを比較することはできません。ただ、こうした制度構造の違いが、教育の選択に一定の影響を与えている可能性があります。

実際に、自宅学習やラーニングセンターでの学びを組み合わせたり、試験対策に特化した塾を活用したりと、子どもの「個性」や「適性」に合わせて学び方を「選んでいる」家庭も見られます。

インター校
比較的小規模なマレーシアのインター校。大規模インター校が合わず、より細かにケアしてもらえる小規模インター校に転校するお子さんも(筆者撮影)
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