「英語の勉強は大変でした。とりあえず単語帳を最難度のものまでこなして、あとは基本的に過去問を10年分くらい、ひたすらやり込みました。小論文の対策も過去問でやっていたのですが、自分なりに書いて、自分なりに添削して採点をしていました」
受験までたった数カ月、短期集中で受験にのぞむ
受験まで時間が数カ月しかなかったこともあり、「自分なりに工夫しないと勝てない」と考えた土川さんは、自分の勉強方法を信じてひたすら取り組んでいました。
「短期集中型だったので、1日2時間くらいの勉強を集中してやる感じでした。眠いときは勉強しても効率が悪いと思っていたので、1度寝てから取り組んだり、夜中でも集中できるときは勉強していました。また、効率をよくするために、英単語を覚える際にも、丸暗記ではなく、すべてイメージと結びつけて覚えていたので定着するのが早かったのだと思います」
過去問の最低合格点を取れれば大丈夫と信じていたこともあり、誰かと競争している感覚もあまりなく、赤本の最低合格点と1対1で戦っていた土川さん。
慶應一本で勉強した3カ月を過ごして受験本番を迎えた彼女は、「自分と入試問題の1対1の戦いだったので、いつも通りやれば大丈夫だろう」と語る通り、本番でも練習でやってきたことを出し切り、見事に合格しました。
「うれしいというよりは安心しましたね。落ちたときのことを考えるとマイナスな気持ちになるので、一切考えないようにしていました。もし落ちていたとしても、また挑戦していたか、別の形で自分が納得できるように進もうとしていたはずです」
6年を経て、24歳で慶應義塾大学の総合政策学部に入学した土川さん。社会人を経て受験をしてよかったことをお聞きすると、「働きながら自分の興味を模索するなかで、本当に学びたい分野が見えてきたのが大きかった」、頑張れた理由については「さまざまな社会を経験したことで、多少のことでは揺らがない土台ができていたから」と答えてくれました。
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