自分の力で自分の道を切り開こうとした土川さんは、高校を卒業後に上京し、不動産の営業の仕事を始めます。それから5年間で、社長秘書やカスタマーセンター、飲食店などいろんな仕事を経験した土川さんは、23歳で大学受験をする決意を固めます。

社会人を経験してわかった"本当にやりたいこと”
「つらいこともあったけれど、自分で決めた道に正面から向き合う日々には、”生きている”という実感がありました」と土川さんは社会人時代を振り返ります。
いくつもの仕事を経験する上で、多くの人が生きづらさを抱えながらも、一生懸命に毎日を生きている現実に触れ、そうした姿を目の当たりにする中で、「『誰かの課題を解決したい、力になりたい』という想いが、少しずつ自分の中に芽生えていった」と彼女は語ります。
初めは医療の道を考えていましたが、もっと広い視点から、より多くの人の人生に関わる方法はないかと考えるようになり、出会ったのが「情報学」でした。
この学問が社会全体に働きかけられる可能性に大きな魅力を感じた土川さんが志望校として選んだのが、慶應義塾大学の総合政策学部。
さまざまな分野を横断的に学べる環境と、自分の関心に沿って専門性を築いていける自由度の高さに、これまでの実務経験も活きると感じたそうです。
秋くらいに大学受験をしようと決めた土川さんは、慶應義塾大学総合政策学部一本に集中して、受験勉強に励みます。
受験科目に「数学および英語」と「小論文」を選ぼうと思っていたこともあって、得意の数学以外に加えて英語と小論文の対策を頑張りました。
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