「やっと見つかった本当に学びたいこと」ミス慶應準グランプリが高卒で働いていたワケ

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土川さんは愛知県の名古屋市に生まれました。小さいときの土川さんは、好奇心旺盛で、勉強が得意な子どもでした。

「算数が好きで、パズルを解く感覚でやっていました。小学校のときはKUMONに通っていたのですが、先の学年の算数や数学の勉強をしていましたね」

公立中学校のときには学級委員や委員長を務めるなど積極的に活動し、成績も学年の中では上位だったといいます。

「地元以外の場所で刺激を得ようと、夜行バスで東京に行くこともあった」とアクティブな中学時代を過ごした土川さん。

「漠然と県内の進学校に行くんだろうと思っていた」彼女は、地元の高校に進むことに少しの迷いがありつつ、最終的に県内の進学校を選びました。

「大学で何を学びたいか」が見えてこなかった

高校に進学してからも成績優秀だった土川さん。好きだった数学は進学校でも学年1位を取るほどで、他の科目も真ん中より上くらいの成績をキープしていました。

「勉強することは嫌いじゃなかったし、むしろ好きなほうだったと思います」と語る土川さん。それでも、大学で何を学びたいのか、どんな道に進みたいのかは、なかなか見えてこなかったと言います。

「数学は好きで、楽しみながら勉強していましたが、何か明確な目標があったわけではありませんでした。大学の学部を選ぶと、その後の専門や進路も自然と決まっていくように思えて、慎重になりました。限られた情報だけで進路を決めることに違和感があり、高校3年生のとき、自分の目で社会を経験してから進路を考えようと決めました」

両親や通っていた塾の先生からも進学を勧められましたが、それが当時の土川さんには不思議に映りました。

「周りからは『もったいない』と言われて、高卒で働くことを止められました。けれども、私は一生大学に行かないと決めたわけではなく、あくまで『今は行かない』という選択をしただけでした。勉強してきたことが無駄になるとは思っていなかったですし、自分としてはそこまで大きな決断をしたつもりはなかったです。

ただ、今思えば、親には塾代も出してもらっていましたし、当時の私は親に納得してもらえるように、自分の考えをきちんと言葉にする力が足りていなかったなと思います」

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