
(漫画:©︎三田紀房/コルク)
記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う「チームドラゴン桜」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載。連載を再構成し、加筆修正を加えた『なぜか目標達成する人が頑張る前にやっていること』が1月29日に発売されました。連載第190回は、地方と都会の教育格差についてお話しします。
地方と都会の教育格差は拡大傾向
「地方と都会との教育格差」という現象は、ここ数十年ずっと教育業界の中で叫ばれ続けている問題です。その言葉通り、都会に比べて地域・地方の学習環境が整っておらず、その結果として「いい大学に行こう」と思っても地方のほうが不利になりやすい、という現象を指します。
この教育格差の解消に向けて、ここ数年間で多くの教育サービスが登場してきました。例えば、オンライン授業を安価に提供してくれる「スタディサプリ」の登場や、YouTube上で学習コンテンツを無料で配信するチャンネル・各種SNSの発展など、情報へのアクセスは確実に広がっています。
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