「焙煎から2~5日後のベスト状態で提供」東京激戦区・蔵前で納得の人気≪街のカフェ≫数々のこだわり

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東京・蔵前駅から徒歩数分の「コフィノワ」のオーナーの高橋史郎氏は、会社員時代に結婚した妻と店に立つ。店名にはコーヒー生産者と消費者をつなぐ“コーヒーの輪”と、NOVA=新しさから“新たなコーヒーの素晴らしさを提供したい”思いを込めた(筆者撮影)

「喫茶店の倒産増加」というニュースを最近よく耳にする。例えば帝国データバンクの調査結果では2024年4月~2025年2月に発生した「喫茶店(カフェ)」の倒産(負債総額1000万円以上、法的整理による倒産)は66件あり、年度集計では過去最多を更新する勢いだという。特に減っているのは個人経営の店で、近年のコーヒー豆高騰も経営を圧迫している。

そんな逆風下でも、東京・蔵前にある「コフィノワ(COFFEE NOVA)」は、今年で開業10年目となる人気の個人経営カフェだ。実際に訪れて人気の秘密を探った。

ブーム以前から「蔵前」で開業

「営業時間は7時間(11時~18時、木曜定休)で平日は約70人、土日祝は約120人が来店されます。ドリンク+1品を注文される方が多く平均客単価は約1500円です」

オーナーの高橋史郎氏はこう話す(以下、発言は同氏)。これ以外に通販でこだわりのコーヒー豆を販売する。

座席数は16席(店内12席+店外ベンチ2脚)で平日は7~8回転、土日祝は10~12回転するという。取材は平日の開店前だったが店の前でオープンを待つお客もいた。

「落ち着ける空間をめざした」という店内(筆者撮影)

今でこそ「蔵前」は、東京のブルックリン(※)とも呼ばれるが、この地にカフェが増えたのは2010年代半ば頃から。「コフィノワ」はその初期に開業している。

※東京のブルックリン=アメリカ・ニューヨークのブルックリンのように「川がある」(ハドソン川と隅田川)「近くの繁華街よりも家賃が安い」「職人やクリエイターが多い街」といった共通点から

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