「焙煎から2~5日後のベスト状態で提供」東京激戦区・蔵前で納得の人気≪街のカフェ≫数々のこだわり

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コフィノワの「本日のドリップコーヒー」は650円(税込)、「本日のコールドブリュー」(アイス)は620円(同)だ。

「スペシャリティーコーヒーを毎日楽しんでいただける価格にしています。近年のコーヒー豆高騰で値上げせざるをえず、直近1年でドリンクは50円ほど、コーヒー豆は100グラムで数十円~100円ほど上げました。諸物価高騰が世間で騒がれるのもあり、お客さまは寛容で『仕入れ値が上がって大変だね』と受け入れてくださっています」

コーヒー豆を買うお客も多いという(筆者撮影)

開業前の準備期間にカフェでバイト

今ではベテラン店主の雰囲気が漂うが、実は前職を退職する段階ではカフェは未経験。

「飲食業の接客経験はコーヒー卸の会社員になる前、フランス料理店と焼肉店でありましたが、カフェの接客はまた別ものです。普通は会社員時代に物件を押さえて開業するでしょうが、良い物件が見つからず場所を探しながらアルバイトをしていました。カフェの店長をしていた若い友人に頼んで、その店で働かせてもらったのです」

④培った人間関係を大切にする

友人は後にコフィノワのバリスタとして活躍。その後は退職してオーストラリアにカフェ留学し、日本に帰国後はコーヒー店を開業したが現在も交流がある。

高橋氏の独立時に快く送り出してくれた社長とも親交は続き、開業時から前職の取引先も継続できている。「今でもお中元・お歳暮時期には社長に挨拶に行きます」と言うが、どんな仕事でも結局は人間関係。これまで培った関係を大切にしているようだ。

昔から、カフェ・喫茶店は開業3年で半減する業態といわれていたが、2024年3月に発表された調査(※)では「閉店したラーメン店、カフェの6割以上が3年以内に営業終了」という結果になっている。

(※)「飲食店ドットコム」を運営する㈱シンクロ・フード(本社:東京都渋谷区)による調査。調査対象数:3692件。調査期間:2016年1月1日~2023年12月31日

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