「焙煎から2~5日後のベスト状態で提供」東京激戦区・蔵前で納得の人気≪街のカフェ≫数々のこだわり
②こだわりのコーヒーをわかりやすく紹介
シングルオリジン(単独の豆)はブラジル・コロンビアといった南米。ケニア・エチオピア・ルワンダ・ブルンジといったアフリカ。アジアのインドネシアといった各農園の豆を揃える(入手状況によって変わる)。前職の経験もあり、多様なルートで仕入れる。
オリジナルブレンドは「厩(うまや)ブレンド」「蔵前ブレンド」「桂ブレンド」の3種類。店の立地にちなんだネーミングだ。桂は蔵前の旧町名である桂町からとった。
焙煎は店内の焙煎機で1.7~2.6キロずつ1日平均4~7回、多い日は15回も行う。
「一般的には『コーヒーは焙煎したてが1番美味しく、ドリップすると粉がよく膨らむのがいい』と言われますが、実は焙煎して少し経った後(豆の状態によって2~5日)のほうが炭酸ガス(二酸化炭素)も抑えられ、コーヒー豆の特徴などを抽出しやすいのです」
コーヒーの抽出方法は、水出し・ペーパードリップ・エアロプレス・エスプレッソの4種類で対応する。以前はフレンチプレスも試飲用に行っていた。
調理経験も生かした自家製フードやスイーツも人気だ。
「日本人には『オニオンチーズトースト』、欧米系のインバウンドには『シナモンハニートースト』がよく出ます。総菜系と甘いもの系で好みが分かれるようです」

自宅にいるような空間をめざした
③ほっとできる雰囲気と価格帯
店内を見渡すと木目調のしつらえが目を引く。
「店内は落ち着ける空間をめざし、イスを詰めすぎずに座席間も広めにしました。初めて訪れた方でもくつろいでいただきたいと思います」
コーヒーを提供するカップはORIGAMI製で、さまざまな色を用意している(マグカップは1980円で販売)。オリジナルのドリップパック(1個220円)は十数種類を揃える。
筆者は長年カフェや飲食店を取材してきたが、店がお客に支持されるかどうかは、結局「居心地」だと思う。この居心地は人によって違うし、同じ人でもその時の気分で変わる。
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