「焙煎から2~5日後のベスト状態で提供」東京激戦区・蔵前で納得の人気≪街のカフェ≫数々のこだわり

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入社して13年が経過し、40代半ばになった頃、今後の進路を考え始める。

「待遇にはまったく不満はなく、社業全般も見るようになりましたが、『コーヒー屋になりたい』と思ったのは、ここではないな、と。自分が責任を持って焙煎したコーヒーを目の前のお客さまに飲んでいただきたいと思ったのです」

社長に思いを打ち明けると、「もともとコーヒーショップをやりたがっていたよね」と覚えており、辞める時は後押ししてくれたという。

高橋氏は「アメリカCQI(Coffee Quality Institute)認定の国際鑑定士資格Qグレータ」と「J.C.Q.A(全日本コーヒー商工組合連合会)認定のコーヒーインストラクター1級」という日米の専門資格を持つ。前職時代に取得したというが声高に主張しない。

「聞かれれば資格を説明することもありますが、コーヒー通だけでなく多くの方に、さまざまな味のコーヒーを楽しんでいただきたいと思います」

抽出を担当するスタッフ(筆者撮影)

コーヒーとお客の“つなぎ方”を工夫する

一方、鑑定士の横顔を感じるのが「味わい判定表」だ。縦軸には“苦味”と“酸味”、横軸には“すっきり”と“しっかり”と記された一覧表が、豆の生産国・商品別に掲示される。

店内に掲示された「味わい判定表」(筆者撮影)
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